■7月末時点の米国10年国債利回りは、7月の米利下げを織り込んでいたため前月末と比べて横ばいでした。一方、ドイツは欧州中央銀行(ECB)による利下げ期待の高まりなどから利回りが低下しました。豪州は、2会合連続の利下げを受けて利回りが低下しました。日本、インド、インドネシアなどはまちまちでした。また、世界投資適格社債、米欧のハイ・イールド社債や日本の社債利回りは横ばいでした。
■主要なリートの配当利回りは、米国、豪州、日本などは相対的に利回りの高いリートに資金が流入したため価格が上昇し、利回りが低下しました。一方、欧州、シンガポール、香港などはリートの価格が低下したため利回りは上昇しました。株式の配当利回りは、アジア(除く日本)の利回りが上昇しました。豪州は低下しました。MLP、BDCの配当利回りはBDCが低下し、MLPはほぼ横ばいでした。
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(2019年8月8日)
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