7月初めの主要産油国の会合に注目

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

原油価格は足元で反発

米・イラン関係の緊迫化などが背景

 

■北米の代表的な原油価格であるWTI原油価格は、今年4月以降、軟調な動きとなっていましたが、6月に入って上昇に転じました。

 

■イランによる米国の無人偵察機の撃墜を受けた両国間の緊張の高まりに加え、米原油在庫の減少、米製油所の爆発などが背景にあります。

 

WTI原油価格と北米のリグ稼働基数

(注)データは2017年1月6日~2019年6月26日。ともに週次データ。リグ稼働基数は2019年6月21日まで。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注)データは2017年1月6日~2019年6月26日。ともに週次データ。
   リグ稼働基数は2019年6月21日まで。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

OPEC産油量は低位推移

現状のままなら今年はやや需要超か

 

■6月13日に公表された石油輸出国機構(OPEC)月報の6月号によると、OPEC加盟国の原油生産量は低水準で推移しています。5月の生産量は日量で前月比▲23.6万バレルとなる2,988万バレルでした。

 

■2019年の原油需要見通しは、全世界で前年比+1.2%の日量9,987万バレルと予想されています。需給が均衡するにはOPEC加盟国で3,052万バレルの供給が必要とみられ、現状程度の産油量が続くならば、今年は需要が供給をやや上回りそうです。

 

世界の原油需給見通し

(注1)需給バランス=供給-需要。▲は需要超過。 (注2)単位は百万バレル(日量)。 (注3)2017年、2018年は実績。2019年はOPECによる予想。ただし、2019年のOPEC生産量は全体の需給が均衡するとの仮定のもとでの弊社算出値。 (注4)四捨五入の関係で、OPEC、非OPEC供給量の合計は必ずしも全体の供給量と一致しません。 (出所)「OPEC月報」のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注1)需給バランス=供給-需要。▲は需要超過。
(注2)単位は百万バレル(日量)。
(注3)2017年、2018年は実績。2019年はOPECによる予想。ただし、2019年のOPEC生産量は全体の需給が均衡するとの仮定のもとでの弊社算出値。
(注4)四捨五入の関係で、OPEC、非OPEC供給量の合計は必ずしも全体の供給量と一致しません。
(出所)「OPEC月報」のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

7月初めの主要産油国の会合では今後の減産幅に注目

 

■供給面では、産油国の政情不安に加え、米国とイランの対立が激化していることから、供給懸念が意識されやすい状況が続くとみられます。

 

■協調減産については、7月1日にOPEC総会、2日にOPEC加盟国および非加盟国の主要産油国による会合が開かれる予定です。協調減産自体は続くとみられているなか、7月以降の減産幅がこれまでの日量120万バレルからどの程度変更されるかが焦点となっています。

 

■需要面では、米中貿易摩擦の動向には注意を要しますが、ドライブシーズンに入った米国ではガソリン需要の高まりが期待されることなどから、需要は底堅い展開が見込まれます。米中貿易摩擦については、今週末の20カ国・地域(G20)首脳会議における米中首脳会談が注目されます。

 

 

(2019年6月27日)

 

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調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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