株価の目安は「500円」以下
数ある低位株の中から、初心者が投資するのにふさわしい銘柄をどうやって選び出せばいいのか? まずは改めて、私たちがターゲットとすべき「低位株」とはどのようなものを指すのかを定義しておきます。ターゲットとすべき低位株を見分けるのは実は簡単です。ポイントとなる5つの特徴をまとめます。
①株価が500円以下の水準で推移している
企業業績や経営姿勢などを理由に、低位株の株価は相対的に低くなっています。目安は株価500円以下。したがって、単元株数が1000株なら50万円程度、100株なら5万円程度で購入できることになります。一時的な相場の下落によって、日本を代表する企業の銘柄が500円以下になることもありますが、そうした銘柄は低位株ではないと判断しましょう。
②発行済株式数が少なく、時価総額が小さい
発行済株式数が少ない銘柄ほど、市場に出回っている流通量が少ないことから株価を動かしやすいといえます。
③企業業績が芳しくない
基本的に、低位株の業績は長期間低迷しています。昭和のメイン産業など、歴史が古く成長性が見込めない業種が多い傾向にあります。
④変動率(上昇率・下落率)が大きくなりやすい
数日から2週間程度といった短期間で、株価が2倍、3倍に上昇するなど、株価の変動率が大きいといえます。
⑤投機筋に狙われやすい
過去にも投機筋が仕掛けたことのある銘柄は、高い確率で再び投機筋が介入する傾向にあります。過去の値動きをさかのぼると、毎年1回程度、ほとんど動きがないところから、ある日突然、急騰する時期があることを確認できたら、候補銘柄としてチェックしておきましょう。
見つけてもすぐ買わず、まずは監視を続ける
以上が、私たちがターゲットとすべき「低位株」の基本的な特徴です。この5つの特徴を備えた低位株を見つけたら、自分の中のターゲットリストに挙げておきます。
低位株投資では見つけたらすぐ買うのではなく、買いのタイミングが入るまで、ピックアップした銘柄を監視し続けるのが重要になります。