「辛抱強く」の文言を削除、将来の利下げを示唆

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

政策金利は据え置き

1名が0.25%の利下げを主張

 

■6月18日、19日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通り、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジが2.25%~2.50%で据え置かれました。

 

■なお、投票権を持つ10名のうちセントルイス連銀総裁が0.25%の利下げを主張して反対票を投じました。

 

政策金利と物価上昇率の推移

(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2019年6月19日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2019年4月。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2019年6月19日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2019年4月。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

「辛抱強く」との文言を削除

状況を注視して「適切に行動」

 

■声明文では、経済・物価見通しをめぐる不確実性が高まっているとしたうえで、政策金利の判断について「辛抱強くなる」との文言を削除し、状況を注視して「適切に行動する」との文言を追加しました。

 

■FOMC参加者の経済見通しでは、2019年と2020年のコア物価上昇率の中央値が、FRBの目標である+2%を下回る水準に下方修正されました。

 

■政策金利予想の中央値については、2019年が3月から不変となった一方、2020年が下方修正され、次の一手が利下げとなることが示唆されました。なお、参加者全17名の2019年の分布をみると、利下げ予想が3月の0名から8名に増加しました。

 

FOMC参加者の経済見通し

(注1)開催月は、FOMCで経済見通しを公表した月。 (注2)FOMC参加者による予測の中央値。実質GDP成長率とコア物価上昇率は10-12月期の前年同期比。コア物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数。失業率は各年10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中央値。 (出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注1)開催月は、FOMCで経済見通しを公表した月。
(注2)FOMC参加者による予測の中央値。実質GDP成長率とコア物価上昇率は10-12月期の前年同期比。コア物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数。失業率は各年10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中央値。
(出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

7月末のFOMCで利下げ実施の可能性

 

■2019年の政策金利予想は中央値では現状から横ばいでしたが、インフレが弱く、米中貿易摩擦などの不確実性が残るなか、今後、年内の利下げ支持者が増える可能性があります。早ければ7月末のFOMCで0.25%の利下げが実施されるとみられます。

 

■今回のFOMCは市場予想を上回るハト派的な内容と受け止められ、19日は米長期金利が低下、米ドルが下落し、米国株式は上昇しました。ドル円は米ドル安を受けて円高が進んでいます。

 

 

(2019年6月20日)

 

関連マーケットレポート

2019年6月10日 市場予想を大きく下回った米雇用統計(2019年5月)

2019年6月07日 パウエル発言が注目を集めたFRB『カンファレンス』

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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