株価のトレンド…移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロス

今回は移動平均線の読み方について見ていきます。※本連載では、マネー誌への執筆を中心に活躍するライター・安恒理氏の著書、『マンガでわかる最強の株入門』(新星出版社)から一部を抜粋し、株式投資におけるテクニカル分析の基礎となる「チャート」の読み方をレクチャーしていきます。

<用語解説>

※ 利食い…値上がりした株を売却、あるいは信用売りのときは値下がりした
株を買い戻すことによって利益を確定させること。

短期売買でも「長期のトレンド」をチェックすべき

「移動平均線」という相場のトレンドを大まかにつかむための便利なツールもあります。過去の一定期間の株価の平均値を線でつないだもので、例えば「5日移動平均線」(以下5日線)なら過去5日間の終値を合計して5で割り、これを毎日線でつなぎます。平均値を見ることで、株価に1日イレギュラーな動きがあったとしても大きな流れの中で値動きを見ることができます

 

移動平均線には短期線(日足なら5日線)、中期線(日足なら25日線)、長期線(日足なら75日線)などがあり、短期トレードなら短期線、長期トレードなら長期線と、チャートと同様、移動平均線も使い分けます。

 

使用する移動平均線はトレードごとに異なりますが、どの移動平均線も上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断できます。ただし短期売買でも、長期のトレンドをチェックすることは大切です。もし長期、短期ともに同じトレンドならその流れは強いといえるからです。

 

短期線と長期線ともに上昇トレンドなら強気で臨むことができます。短期線は上昇トレンド、長期線は下降トレンドなら慎重に投資するか様子見を決めてもいいでしょう。

 

[図表2]移動平均線の見方
[図表1]移動平均線の見方

移動線の組み合わせで「トレンドの転換」を見極める

長短もしくは中短など期間の異なる2つの移動平均線を組み合わせてトレンドの転換を見極めることも可能です。

 

株価が下降トレンドにあるときは、おおむね長期移動平均線は短期移動平均線の上に位置します。このとき株価が上昇に転じようとすると、先に短期線が上向き始めます。さらに上向き続け、短期戦が長期線を下から上へ突き抜けると、本格的に上昇トレンドに転じたことを示します。この現象を「ゴールデンクロス」といい、しばらく上昇トレンドが続く可能性が強くなります。

 

このとき注意したいのは、ゴールデンクロスが現れたときにはすでに株価が高くなっているケースがあるということです。そのため短期線が上向き、ゴールデンクロスが現れそうな状況を予見して投資することが大切です。

 

ゴールデンクロスと逆のパターンを「デッドクロス」といい、下降トレンドへの転換を示します。上昇トレンドにあるとき、おおむね短期線は長期線の上にあり、2本とも右肩上がりになっています。しかし上昇から下降へトレンド転換するときは、まず短期線が下に向かい始め、そのまま短期線が長期線を上から下へ突き抜けます。これがデッドクロスです。

 

[図表2]「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」
[図表2]「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」

移動平均線と株価の位置関係から掴む売買のタイミング

株価の動きが激しく、一時的に上げ過ぎると反動で値を戻そうとする動きが出ます。

 

株価にとって好材料が出て株価が急騰したとしても、一本調子に上げ続けることは珍しく、上げたところで利食い売りが出て反落するためです。

 

株価が下げ過ぎても同様の現象は確認できます。急激に下げ過ぎたときは、株価を元に戻そうとする投資家の思惑が作用します。この習性をあらかじめ知っておけば、利幅は小さくても確実に利益を得ることができます

 

この上げ過ぎや下げ過ぎを計るツールに、移動平均線と株価の位置関係があります。

 

緩やかに上昇曲線を描く移動平均線に対し、株価が急激に上昇したとき、株価と移動平均線は大きくかい離します。このかい離が大きければ大きいほど、そのかい離を埋めようとする力が働きます

 

株価が移動平均線より大きく上にかい離すれば平均線まで下押しし、逆に移動平均線から下方にかい離して下げ過ぎれば、やがて平均線近くまで戻る確率が高いといえます。株価が移動平均線のはるか下を行くようであれば買いのタイミング、上を行くようであれば売りタイミングと判断できます

 

[図表3]上げ過ぎ、下げ過ぎは儲けるチャンス!
[図表3]上げ過ぎ、下げ過ぎは儲けるチャンス!

 

 

安恒 理

オフィスミックスナッツ 代表 ライター

→ 勝ち組富裕層が「幻冬舎ゴールドオンライン・メルマガ」で情報収集しているワケ

 

 

幻冬舎ゴールドオンラインの主催・共催・協賛セミナーをいち早くお届けする、

LINE@アカウントを始めました!お友達登録はこちらからお願いします。

 

友だち追加

 

オフィスミックスナッツ代表
現代ビジネス兵法研究会 

1959年、福岡県生まれ。慶應義塾大学文学部国文学科卒業。出版社に勤務。月刊誌の編集に携わった後、ライターとして独立。マネー誌への執筆を中心に、投資、ビジネス、歴史、スポーツ、サブカルチャーなど幅広い分野で執筆活動を行う。主な著書に『いちばんカンタン!株の超入門書』、『いちばんカンタン!FXの超入門書』(高橋書店)、『図でわかる株のチャート入門』(フォレスト出版)、『「孫子兵法」のことがマンガで3時間でマスターできる本』(共著、明日香出版社)ほか多数。

著者紹介

連載株の売買タイミングがわかる!初心者のための「ローソク足チャート」講座

本連載は、安恒理氏の著書『マンガでわかる最強の株入門』(新星出版社)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、出版社および幻冬舎グループはその責を負いません。

マンガでわかる最強の株入門

マンガでわかる最強の株入門

安恒 理

新星出版社

ベストセラー『いちばんカンタン! 株の超入門書』の安恒理氏、漫画家・吉村佳氏による最強の株の入門書が登場!日経平均が2万円台へと迫る中、株に興味を持ち始めた人も多いのでは……? 思い立った今こそ始めるチャンスです! こ…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧