為替
先週の豪ドルの対円レートは、ほぼ横ばいとなりました。先週は、18日の総選挙で与党・保守連合(自由党・国民党)が、富裕層などへの実質的な増税措置を掲げた労働党に、選挙前の世論調査に反して勝利したことから、上昇して始まりました。しかし、豪州準備銀行(RBA)のロウ総裁が21日の講演で、6月4日の金融政策決定会合において利下げを検討する方針を示したことが嫌気され、週間では豪ドルの対円レートはほぼ横ばいとなりました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、低下しました。先週は、RBAのロウ総裁が21日に、6月4日の金融政策決定会合において利下げを検討する方針を示したことで利下げの織り込みが進み、豪州の3年国債利回りは低下(債券価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。先週は、18日の総選挙で与党・保守連合が選挙前の世論調査に反して労働党に勝利したことが好感され、上昇して始まりました。その後は、RBAのロウ総裁が6月4日の金融政策決定会合で利下げを検討する方針を示したことなどが買い材料視されたものの、週末にかけては、原油価格の急落が嫌気され、上昇幅を縮小する展開となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。先週は、18日の総選挙で、投資用不動産の損失を所得から控除できる制度の制限策を掲げた労働党に与党・保守連合が勝利したことや、豪州当局が住宅ローン規制の緩和を提案したこと、RBAのロウ総裁が6月4日の金融政策決定会合で利下げを検討する方針を示したことなどが好感され、豪州リート指数は上昇しました。
(2019年5月28日)