先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は概ね下落しました。米国株式市場は、中国がレアアースの対米輸出規制の可能性を示唆したことに加え、トランプ大統領がメキシコからのすべての輸入品に5%の関税を課すとしたことで景気後退懸念が一段と高まり、NYダウは週間では3.01%下落しました。日本株式市場は、米国がメキシコに対して制裁関税を課すことが伝わったことなどを受けた円高、米国株安などを嫌気して、日経平均株価は2.44%下落しました。欧州株式市場は、米中貿易摩擦の長期化懸念や英国のEU離脱を巡る不透明感などが嫌気され下落しました。中国株式市場は、上海総合指数は、代表的な株価指数での組入比率引上げに伴う資金流入期待などから1.60%上昇しました。香港ハンセン指数は米中の貿易摩擦の長期化懸念などを背景に1.66%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、世界的な株安などを嫌気して、1.64%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、メキシコに対する制裁関税が伝わったことなどを受け景気減速懸念が強まり、0.196%低下しました。ドイツの10年国債利回りは、過去最低となりました。英国、日本の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円は、対米ドルでは世界景気の減速懸念や米長期金利の低下による日米金利差の縮小などを受けて、0.93%上昇しました。円は対ユーロでも上昇しました。
<商品>
原油価格は、米国のメキシコに対する制裁関税の表明などを受け景気減速懸念が強まり8.75%下落しました。
株式(前週比)
リート(先週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年6月3日)