為替
先週の豪ドルの対円レートは、ほぼ横這いでした。先週は、中国による対米自動車関税引き下げの報などを受け、米中貿易摩擦の改善期待が高まったことから、週後半にかけて豪ドルの対円相場は上昇しました。しかし、週末は公表された小売売上高や鉱工業生産といった中国の景気指標が低調な内容だったこと、米株が下落したことなどにより、リスク回避の動きが強まったため、豪ドルの対円相場は下落しました。週間では、豪ドルは円に対して前週末比ほぼ横這いでした。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、上昇しました。中国政府が米国からの輸入車に対する関税を引き下げると発表したこと、中国通信機器最大手の副会長が保釈されたことなどから、リスク回避の動きが後退したうえ、米長期金利が上昇したこともあり、豪州の3年国債利回りは上昇(債券価格は低下)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。先週は中国の政治・経済情勢に左右される展開となりました。中国通信機器最大手の幹部が米国の要請を受けたカナダで逮捕された事件を受けて、週初は投資家のリスク回避姿勢が継続しました。週央は米中が交渉を継続していることが明らかになり、地合いは好転しましたが、週末は公表された経済指標が低調な内容だったため中国景気の先行きに対する不透明感が浮上し、株価は反落しました。結果、週間では値下がりして終わりました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。先週は、金利の上昇や株価の下落などを受けて、豪州リート指数は低下しました。
(2018年12月17日)