先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は大幅に下落しました。米国株式市場は、19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が市場予想通り0.25%引き上げられ、声明文やメンバーの金利見通しが、市場が期待したほどハト派的でなかったことや、メキシコ国境での壁建設の予算をめぐる対立で政府機関の一部閉鎖の可能性が高まったことなどが嫌気されました。NYダウは週間では6.87%下落しました。日本株式市場は、FOMCの結果などを受けた米国株安や円高などを嫌気して、大幅に下落しました。新規上場の通信大手の初値が公開価格割れとなったことも重荷となりました。週間では日経平均株価は5.65%下落しました。欧州株式市場では、世界的な株安などを受けてドイツDAX指数は2.13%、英国FTSE指数は1.81%下落しました。中国本土株市場は、世界的な株安や米中協議の不透明感を受けて下落しました。上海総合指数は2.99%、香港ハンセン指数は1.31%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米国株の大幅下落、軟調な米経済指標などを受けて低下しました。19日に結果が公表されたFOMCは市場の期待ほどハト派的ではなかったものの、来年以降の米利上げペース鈍化の見方が強まり週間で0.099%低下しました。英国、日本の10年国債利回りは上昇、ドイツの10年国債利回りは横ばいとなりました。
<為替>
円は対米ドルでは、米国株安や米長期金利の低下などを受けて、円買い米ドル売りが優勢となり、週間では1.91%上昇しました。円は対ユーロでは1.33%上昇しました。
<商品>
原油価格は、世界的な景気減速懸念の高まりや株安などを受けて10.96%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年12月25日)