債券ファンドから流出
■11月の「投信マネー」は全体として▲99億ドルと10月の▲219億ドルに比べ流出超過額が縮小しました。
■債券ファンドは▲250億ドルと前月の▲304億ドルに引き続き高水準の流出超となりました。内訳を見ると、「先進国」が▲226億ドル(前月▲277億ドル)、「新興国」が▲25億ドル(同▲26億ドル)でした。「先進国」のうち「欧州」や「グローバル」はここ2~3カ月の間に流出が加速しています。
■こうした背景には、12月で終了する欧州中央銀行(ECB)の量的緩和策や米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続などから、今後の債券市場に対する不透明感が強まっていることが背景と考えられます。
株式ファンドは「新興国アジア」が流入超
■一方、株式ファンドは26億ドルの流入超に転じました(前月は▲52億ドル)。内訳を見ると、「先進国」は2カ月連続の流出超で▲62億ドル(前月▲101億ドル)となりましたが、「新興国」が2カ月連続の流入超で88億ドル(前月49億ドル)となりました。中心は「新興国アジア(注3)」です。
主要地域別債券ファンドの資金フロー
MMFで待機する「投信マネー」
■MMFは基調として年央までの流出超から流入超に転じました。9月は▲49億ドルでしたが、10月は299億ドル、11月は324億ドルと2カ月連続で大幅な流入超となりました。「投信マネー」はMMFで待機している状況です。
主要資産別の投信マネー動向
(2018年11月30日)
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