■10月の米10年国債利回りは月前半に3.2%台まで上昇しました。良好な米景気指標の発表や米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派的なコメントを受け、利上げが加速するとの観測が強まったためです。その後は、米中貿易摩擦の激化、サウジアラビアを巡る地政学リスクの高まり、業績懸念による米国株式市場の急落等から「質への逃避」の動きが強まり、米10年国債利回りは月末に前月と同じ3.1%にとどまりました。欧州では世界的な株安に加え、10月のユーロ圏PMIやドイツifo景況感指数の低下により域内景気減速の懸念が浮上したため、ドイツ10年国債利回りは低下しました。
■社債利回り、リート、株式、MLP、BDCの配当利回りは上昇しました。
代表的な債券利回り、リート・株式等の配当利回り(2018年10月末時点)
(2018年11月12日)
関連マーケットレポート
2018年11月9日 米国の金融政策は現状を維持(2018年11月)
2018年11月8日 中間選挙後の米国株式市場の見通し