株式ファンドは「北米」に流入。新興国は流出が縮小
■8月の株式ファンドフローは、株式全体で+116億ドルと7月の+6億ドルから流入超過額が拡大しました。内訳は先進国が+122億ドル(前月+49億ドル)、新興国が▲6億ドル(同▲42億ドル)でした。新興国は流出超過額が縮小しました。
■先進国の内訳を見ると「北米」が+159億ドル、「グローバル」が+12億ドル、「欧州」が▲48億ドルでした。一方、「アジア(注3) 」は▲1億ドル(「日本」が+7億ドル、他の地域が▲8億ドル)となりました。
■新興国の内訳を見ると、新興国全体に投資する「GEM(注4)」が▲8億ドルで4カ月連続の流出超ですが、着実に流出超過額が縮小しています(6月▲116億ドル、7月▲26億ドル)。ただ、「中南米」は、▲8億ドルと3カ月連続の流出超で前月と変わらずでした。一方、「EMアジア(注5)」は、+10億ドル(前月▲7億ドル)の流入超に転じました。「EMアジア」の内訳を見ると、「中国」が+25億ドル(同+15億ドル)で2017年11月以降流入超が継続しています。他の国・地域では資金の流れに大きな変化はありませんでした。
主要地域別株式ファンドの資金フロー
主要地域別債券ファンドの資金フロー
債券ファンドも「北米」を中心に2カ月連続の流入超
■債券ファンドは+30億ドル(前月+173億ドル)と2カ月連続の流入超となりました。内訳は先進国が+55億ドル(同+170億ドル)、新興国が▲25億ドル(同+2億ドル)でした。先進国は「北米」が+101億ドル(同+150億ドル)で6カ月連続の流入超となる一方、「欧州」が▲25億ドル(同+13億ドル)、「グローバル」が▲20億ドル(同+10億ドル)となりました。
■一方、新興国は「GEM」が▲21億ドル(同+11億ドル)、「EMアジア」も▲2億ドル(同▲13億ドル)と4カ月連続の流出超となりました。
(2018年09月05日)
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