アザーチャージとは
アザーチャージとは、フィリピンの不動産取引において発生する国税のことです。日本でいう登録免許税のようなもので、不動産登記の証書手続きにかかる手数料のことを指します。
アザーチャージは不動産物件の売買で発生する費用の一部という扱いではなく、登記するための手数料として行政機関に支払うものであるため、売買価格とは別に支払うことになります。
アザーチャージの相場
日本における登録免許税に該当するアザーチャージですが、その相場は、登録免許税と比較すると割高なものになっています。
日本での登記の際に発生する登録免許税の税率は内容によって様々ですが、高い税率でも物件価格の約2%程度であり、条件によっては軽減税率が適用されることもあります。一方、フィリピンで不動産を購入する場合、アザーチャージとして物件価格の約5%の金額を行政に対して支払わなければならないのです。
日本での不動産取引のようなイメージを持ってフィリピンで不動産売買をしていると、割高なアザーチャージの存在を忘れてしまいがちになります。そのため、日本との法律や税率の違いをしっかりと理解し、「フィリピンの不動産登記にかかる税金は日本よりも割高だ」ということを念頭に置いて不動産取引を進めていく必要があります。
アザーチャージ以外にかかるフィリピン不動産の仲介手数料
フィリピンでの不動産取引においてアザーチャージ以外にかかる費用として挙げられるのが不動産仲介業者に支払う仲介手数料です。
人口増加と経済規模の拡大を続けている、いわゆる新興国の一つであるフィリピンは、不動産投資対象国として人気を集めているため、仲介料も割高です。フィリピンの不動産購入にかかる仲介手数料相場は、物件価格のおよそ3~5%とされています。日本での不動産取引における仲介手数料が物件価格の約3%であることを考慮すると、アザーチャージに続き、仲介手数料においてもフィリピンは日本よりも費用が割高だといえるでしょう。
ただし仲介手数料はアザーチャージと違って法律で定められているものではありませんので、仲介に入るブローカーとの交渉次第では、仲介手数料を安価に抑えられる場合があります。いずれにしても、「フィリピンの不動産取引では仲介手数料も日本と比べて割高なのが一般的だ」ということはアザーチャージ同様にしっかりと理解しておきましょう。
フィリピンが不動産投資の対象として人気を集めている理由は、不動産価格が安価であり、将来的な国の発展が期待できるという点が挙げられます。不動産取引にかかる手数料が多少高くついたとしても、フィリピンでの不動産取引を検討する価値は充分にあるということでしょう。