ファーストバイヤーとは

ファーストバイヤーとは、「今までに物件を購入した経験がない人（＝初めて物件を購入する人）」のことです。

ファーストバイヤーは「一次取得者層」と呼ばれることもあります。また、物件の購入経験があり、買い替えを行う人は「二次取得者層」、三度目の購入の場合は「三次取得者層と呼ばれます。ちなみにファーストバイヤーは、今までに物件を購入した経験がない人の中でも、特に若年子育て世帯を限定的に指す場合もあります。

分譲マンションなどは、ファーストバイヤー向けに計画されていたり、二次取得者層・三次取得者層向けに作られていることもあります。

すべての物件に当てはまるわけではありませんが、ファーストバイヤー向けの物件は3LDKの間取りのものが主流で、リビングダイニングから各部屋にアクセスするような作りになっていることが多い傾向があります。

二次取得者層・三次取得者層向けの物件だと、ファーストバイヤー向けの物件よりやや広めで、なおかつ各部屋には廊下からのみアクセスできるような、個人のプライバシーを重視した作りになっている傾向があります。

ファーストバイヤーが住宅購入時に重視するポイント

初めて物件を購入しようと思っているファーストバイヤーが、住宅購入時に重視するポイントには、共通する傾向があります。積水化学工業株式会社住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所によって行われた、「ファーストバイヤーの住宅購入意識調査」によれば、ファーストバイヤーが特に重視するのは、「営業担当者の対応が良いかどうか」「会社が信頼できるかどうか」「予算内で購入できるかどうか」とされています。

ファーストバイヤーが住宅購入時に不満を抱きやすいこと

ファーストバイヤーが購入した住宅に不満を抱くポイントとしては、「家の間取り」や「収納」が挙げられます。

初めて物件を購入したため、「購入前には生活しやすい間取りだと思っていたが、実際に暮らしてみたら気になる点が出てきた」という場合もありますし、「予算の関係で100％望む間取りにすることができずに妥協してしまったため不満が残った」という場合もあります。収納に関しては、実際に暮らしてみなければ過不足がわかりにくい部分ですので、購入後に不満を持ちやすいのではないかと考えられます。