シングル・ファミリー・ホームとは?

幻冬舎ゴールドオンライン編集部
シングル・ファミリー・ホームとは?

不動産投資におけるシングル・ファミリー・ホームの意味について解説します。

シングル・ファミリー・ホームとは

アメリカの不動産の物件には様々な分類がありますが、シングル・ファミリー・ホームとは、通常の土地付き一戸建て物件のことを意味します。「ファミリー」と表記されていますが、家族向けの物件で単身の方が住めないということでは決してありません。「一つの世帯が全ての所有権を有する住宅物件」という意味です。誤った直訳には注意が必要です。

 

アメリカの不動産物件では、ユニットの空間のみを所有したり、土地のみ、建物を所有したりと、不動産に関わる「所有権のレベル」が細かく分類されます。シングル・ファミリー・ホームはアメリカの不動産分類の中で、最も所有権及びプライバシーが確保されている物件であるといえるでしょう。

 

シングル・ファミリー・ホームの不動産物件は、アメリカではSFR(single family residence)と略されて表記されることが一般的です。

タウンハウスとの違い

タウンハウスとは、戸境に共有の壁を持ち個別の玄関や玄関までのアプローチを備える集合住宅のことを指します。見た目は土地付き一戸建て物件であるシングル・ファミリー・ホームと変わらないように見えますが、一つの共有の壁を挟んでそれぞれ違う家族が居住しているという物件なのです。

 

タウンハウスは建物の専有面積の割合に応じて土地を共有し、敷地権として土地を共有する形態になりますので、土地と建物を別々に処分することはできません。タウンハウスで他の世帯と共有する部分は「戸境の壁」そしてクラブハウスやプールなどです。

アメリカ不動産におけるその他の代表的な住宅

シングル・ファミリー・ホームやタウンハウスの他に、アメリカ不動産における代表的な住宅としては、「インカム・プロパティ―(Income property)」や「マルチ・ファミリー(Multi Family)」そして「コンドミニアム(Condominium)」などが挙げられます。

 

インカム・プロパティーとは、一つの建物の中に2つ以上のユニットを備える不動産物件です。アパートなどはこの分類の物件に該当します。

 

また、一つの建物の中に4つ以上のユニットを備える物件の場合はマルチ・ファミリーと呼ばれています。日本でもなじみのある言葉であるコンドミニアムは、建物内の1つのユニットを表し、オーナーは自分のユニットの「空間のみ」を所有することになります。

 

コンドミニアムという分類の不動産物件は、当該物件の建物と土地を購入することはできないかわりにコンドミニアムのオーナー同士でエレベーターやその他の不随する施設を共有できる権利を持っています。また、土地を所有していなくても固定資産税を払う義務が発生します。

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