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社用車を役員専用に塗装…その費用は税法上どうなる?

今回は、社用車を役員専用に塗装した場合、その費用は税法上どうなるかを見ていきます。※本連載では、東京国税局での勤務を経て、フィナンシャルプランナー、芸人として活躍するさんきゅう倉田氏の著書、『元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話』(総合法令出版)の中から一部を抜粋し、会社に関連する税金の知識をご紹介します。

自動車を赤く塗っただけで経費になるか?

会社名を入れたり、独自のカラーリングを施したりした自動車を街で見かけることがあります。それらは税法上どのように扱われるのでしょうか。かっこよく赤く塗っただけでも経費になるのでしょうか。

 

『機動戦士ガンダム』より

 

Q:ジオン軍のシャア・アズナブルが搭乗するザクⅡを、シャア専用として赤く塗った塗装費用の取扱いとして、最も近いものは次のうちどれか。ただし、ジオン軍はジオン公国内の法人とする。

 

①資本的支出

 

②交際費

 

③広告宣伝費

 

④シャア・アズナブルへの給与

 

『機動戦士ガンダム』(監督・富野喜幸)は、1979年から1980年まで放送された日本サンライズ制作のロボットアニメ。偶然ガンダムのパイロットとなった主人公・アムロ・レイが、ライバル・シャア・アズナブルをはじめ、さまざまな人々と出会い、戦う中で成長していく物語。シャア・アズナブルはジオン軍に数多くいる軍人のうちの1人ですが、登場するモビルスーツに、独自のカラーリングを認められていました。

 

A:正解は「③広告宣伝費」でした。

 

シャア専用ザクのカラーリングは、「赤い彗星」と呼ばれるシャア・アズナブルの英雄化の一翼を担っており、味方の士気を上げ、敵対する地球連邦軍の兵士を萎縮させるなどの効果があると考えられます。

物の価値を高めるための「資本的支出」の概要

資本的支出とは、モビルスーツの修理や改良で、価値を高めたり、耐久性を増したりするものです。赤く塗ることが、シャア・アズナブルの経済的利益となる場合は、給与として取扱われますが、経済的利益となる事実は確認できませんので、緑色のザクを赤く塗る行為に最も近いのは「広告宣伝費」となります。

 

また、「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」と言って、ガンダムなどを見せてもらい、連邦軍に費用を支払った場合は、「調査費」または「研究費」として経費にできます。

 

アムロ・レイが通常のパイロットではありえないほどの判断力と鋭敏な操縦技能を獲得した際に、強化のためにガンダムにマグネットコーティングが施されたことがあります。こちらは、ガンダムの価値を高めるものであり、資本的支出となると考えられます。

 

資本的支出は、例えば次のようなものです。

 

(1)建物の避難階段の取付

(2)用途変更のための模様替え、改造、改装

(3)機械の部品をとくに品質や性能の高いものに取り替えた費用のうち通常の取り替えを超える部分の金額

 

<まとめ>

赤い彗星には宣伝効果がある。

お笑い芸人、ファイナンシャルプランナー

1985年、神奈川県生まれ。大学卒業後、東京国税局を経て、よしもとクリエイティブ・エージェンシーで芸人になる。国税局では主に法人税の税務調査を担当。好きな言葉は「増税」。

著者紹介

連載元国税局芸人が教える~会社にまつわる「経費・減価償却」のトクする話

 

元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話

元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話

さんきゅう倉田

総合法令出版

私たちの暮らしに深く関わる「税金」。 本書では、難しく感じる税金の話を、人気マンガを例にやわらかく解説!

 

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