クラシックカーの数は年々減っている一方で、熱狂的なファンが多いため、数年で大きな利益を生むことも夢ではありません。ここからは2回に分けて、スリランカでのクラシックカー投資事情をご紹介します。

単純な投資対象としても注目されるクラシックカー

熱狂的な車愛好家たちは、何も価値が上がることを期待してクラシックカーを購入しているわけではない。クラシックカーはパワー・美・速さの象徴であり、車への情熱に駆られた者にとっては抵抗することが出来ないほど魅力的だ。この欲望により人々はクラシックカーを手に入れ、また、その他の投資可能なアセットクラスを差し置いて、この投資方法を選択している。

 

収集品である車は有形資産であり、悦びをもたらす愉しみでもある。株式や公債を所有する者は、自身の投資に対する歓喜を分かち合うために友人を家に呼んだりはしない。しかし、クラシックカーのオーナーはそうするのだ。

 

スリランカでは、単純に投資目的という観点からも、クラシックカーは大変に素晴らしいアセットクラスだと見なされている。新車は瞬く間に価値が下がるが、クラシックカーは、熱狂的なファンがいるため、手入れさえ整っていれば数年で20%~25%値上がりすることもある。

 

世界的に見ても、クラシックカーは安全なオルタナティブ資産だと捉えられており、しばしば確定利付証券による利益を上回るとされている。きちんとしたクラシックカーなら、様々な投資の平均リターンを大体において上回るという。

スリランカ特有のクラシックカー投資事情とは?

スリランカにおいてもこの見方は有効だが、さらにスリランカ市場特有の動きを正しく理解することは役立つだろう。スリランカでは中古車の輸入が製造2年以内のものに制限されている。とても古い車を輸入するには特別な許可が必要であり、その許可を受けるのはとても難しいため、毎年一握りの車しか輸入されない。その間にも、年々この世に残っているクラシックカーの数は減少している。

 

スリランカのクラシックカー市場は閉鎖的で比較的小さいため、特異性が重みをもつ。たとえばスリランカのコレクターの間では、クラシックカーの中でもスポーツタイプのオープンカーの人気が根強く、世界標準よりも価格が高騰している。愛好家たちは、スリランカの投資家たちがこの車種を多く集めるのには、とくに理由がないと言う。また彼らによればスリランカ市場では多くが供給されているため、比較的に低い評価を受けているクラシックカーもあるという。


次回は、スリランカのクラシックカー投資では、どの車種が狙い目なのかを見ていきます。

この連載は、GTACが提携するスリランカのメディア「ECHELON」が2015年10月に掲載した記事「Collectibles As Investment Assets」を、翻訳・編集したものです。

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