アート投資同様、スリランカの気候はワイン投資を難しくさせる大きな要因となっています。その上で、ワイン投資に挑戦したい場合は、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。

ワイン投資では味覚も働かせる必要がある!?

ワインに精通し将来の価値を見極めるためには、ソムリエやワイン小売店と関係を築く必要があるだろう。彼らなら、味や予算に応じて幅広くワインを紹介することが出来る。一流の店舗にはテイスティングが出来るバーがあるし、テイスティング教室への参加も役立つだろう。

 

また、ワイン投資家の初心者は、ワインの生産地域にも足を運ぶべきだろう。そのなかで、どの地域が好みのワインを産出するかを学び、ブドウ園と個人的な関係を築くべきだ。

 

株式同様、投資家たちはワイナリーを調べ、過去の値の変動を確認し、vinfolio.comのようなサイトを利用しながら常に価格データを記録する必要があるだろう。また価格やレビュー、ワイン業界のプロによるお薦め等を教えてくれるアプリもある。これらのアプリは希少性に基づいたワインのレーティングを教えてくれるので、将来の価格を見極めるうえで一番の基準となる。

ファンドを介してワインに投資する方法もあるが・・・

コレクションを持たなくてもワイン投資家になる方法がある。それは、ワイン株やアメリカで最も一般的な投資信託であるミューチュアルファンドに投資するやり方だ。スリランカにいる何人かのアセットマネジャーは、良質なワインを購入することで顧客のポートフォリオの多様化を検討しているが、残念ながらスリランカにはまだワイン投資信託はない。

 

ワインは市場低迷に対するリスクヘッジの手段にもなり得る。リーマンショック以前に関する研究調査では、オークションでのボルドーの価格は株価の影響を受けないことが明らかになった。つまり、ワインは株式市場のリスクに太刀打ちできるということだろう。

 

更に、ワインへの投資は、言葉どおり友達と分かち合える楽しいものである。一日の終わりに、もし投資上の失敗をしていたとしても、まぁ、それを飲みながら悲しみに浸ることが出来るというわけだ。

この連載は、GTACが提携するスリランカのメディア「ECHELON」が2015年10月に掲載した記事「Collectibles As Investment Assets」を、翻訳・編集したものです。

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