第二外国語に選ばれなくなった「日本語」
かつてはアメリカ人にとって、アジアの言語といえば日本語でした。日本はGDPがアメリカに次ぐ世界第2位の、経済大国でしたから。
しかし、数年前に中国に抜かれて日本のGDPは世界第3位になり、日本語の代わりに中国語が選ばれるようになりました。海外の免税店でも、日本人の店員さんがカットされ、代わりに中国人、韓国人の店員さんがどんどん増えています。
日本は消費しない国として、もう世界からあまり期待されていないのです。アメリカでは、すでに、日本語を第二外国語として選べる学校が残念ながら少なくなっているのが現実です。
ハワイは、例外的に日本の文化が根強く残っていますから、必ず学校に選択科目の中に日本語の授業がありますが、やはりスペイン語や中国語が人気のようです。このように、世界が学ぶ言語として日本語が選ばれなくなってきている今、相手が日本語を話してくれることはまずありません。
世界人口の4分の1が話す英語は、ビジネスに不可欠
私はハワイにいて、日本がもうアジアの経済大国、ナンバーワンでなくなったことを、がっかりするくらいに感じています。だから今度は逆に、日本人の私たちが海外に乗り込んで行かなければいけないのです。
当然、世界で日本人が戦っていくには、英語を話せることが絶対条件となります。世界人口の4分の1が英語を話せますし、コンピューター用語は英語ですから、世界中の人たちが使う言語が、英語であることには間違いありません。英語で主張できれば、世界のどこの国に住んでも、まあまあやっていけます。
今、「日本語と英語、どっちをやらせたら良いですか?」と質問されたら、「絶対英語です」と迷わずに答えています。日本語ができなくても、正直、別にそれほど困らないですから。
もちろん日本語は、私たち親が、日本の文化や日本人としてのアイデンティティーを教えていくべきものだと思っていますが、子どもたちが将来、世界でビジネスをすることを考えると弱い言語です。戦略的に子どもを教育していこうと思ったら、まずは英語、となるはずです。