著者紹介

木村 幹

政治学者

1966年生まれ、政治学者。神戸大学大学院国際協力研究科教授。専門は比較政治学、朝鮮半島地域研究。2001年に『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』で第13回アジア・太平洋賞特別賞、2003年に『韓国における「権威主義的」体制の成立』で第25回サントリー学芸賞を受賞。他の著書に『韓国現代史』『韓国愛憎』(中公新書)など。オリックスのファンとして執筆・メディア出演もあり。

書籍

国立大学教授のお仕事

『国立大学教授のお仕事 』

木村 幹

採用、出世、お金、働き方、人間関係、進まないDX化…… ぜんぶ見せます! 時は1993年。若き政治学者・木村幹(27歳)は、愛媛大学法文学部に助手として採用された。「雇用の安定した国立大学に就職し、研究に集中したい」という夢が早々に叶い、これで韓国の政治文化研究に打ち込めると思いきや、国立大学の置かれた状況は刻一刻と悪化していく。 神戸大学に移るも、2004年の独立行政法人化により研究費も人員も削減され、予算獲得のための仕事が日々の研究を圧迫する。昇進しても、小さいパイの取り合いで疲弊するばかりだ。 還暦間近のとある部局長が見つめた、おかしくも哀しい国立大学の30年。

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