【税理士が解説】ライブ配信の収入を管理するポイント
口座に振り込まれた金額=収入という誤解をしていた村瀬さんですが、付与されたポイントをすぐに使いたいケースもあるでしょう。このような場合は、どのようにポイントを管理すればよいのでしょうか。対策は3つあります。
【対策1】ポイントの記録を月ごとに残す
「規約ではポイントがいつ確定し、円にどう換算されるのか」を確認したうえで、付与・出金・ギフトへの交換の履歴を毎月の締めのタイミングで保存しておきます。
通帳に表れるのは、出金した分だけだからです。
【対策2】ほかの配信者へのギフトを、相手と目的ごとに記録する
必要経費になるかは、仕事との関係を客観的に説明できるかどうかで判断されます。
インターネットのライブチャット業務をめぐる国税不服審判所の裁決(2014年5月22日)では、パソコン本体やウェブカメラの購入費、インターネット接続料は必要経費と認められました。一方、争いになった衣服の費用は仕事用か私用かを区分できず、美容の費用は私的な支出にあたるとして、認められませんでした。
コラボの日付や相手、企画の内容などをメモしておくと、説明の裏付けになります。
【対策3】納税資金を取り分けておく
配信の所得は、受け取ったポイントの金額から、認められる必要経費を差し引いて計算します。
出金した額が少なくても納税が必要になることがあります。振り込まれた現金を生活費や次のギフトに回す前に、納税分を別の口座に移しておくと安心です。
配信の収入が急に伸びた年は、口座の動きとアプリ内の動きがズレやすくなります。年末のイベントの前にポイントの履歴と通帳を並べて確かめておくと、確定申告の時期に慌てずに済みます。
※本記事は2026年10月時点の法令等に基づいています。また、本記事に登場する人物はすべて仮名であり、事例はフィクションです。
好川 寛
プロゴ税理士事務所
代表税理士
