「いやいや、もう使っちゃったんですけど…?」ライブ配信で30万円が振り込まれた31歳会社員。確定申告で突きつけられた〈本当の課税金額〉【税理士が解説】

「いやいや、もう使っちゃったんですけど…?」ライブ配信で30万円が振り込まれた31歳会社員。確定申告で突きつけられた〈本当の課税金額〉【税理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

ライブ配信の投げ銭は、アプリ内のポイントとして配信者に付与されます。出金だけでなく、ほかの配信者へのギフトに使えるアプリもあります。初めての確定申告で、振り込まれた額だけを収入と考えていた31歳の兼業ライバー。所得税では原則として付与されたポイントが確定した時点で収入になり、ギフトに使った分が経費になるかは別に判断されます。ライバーやクリエイターの確定申告に強い、プロゴ税理士事務所代表の好川寛氏が解説します。

趣味のライブ配信で、初めてまとまった収入を得た31歳会社員

村瀬亮介さん(仮名・31歳)は、都内の物流会社で営業職として働く会社員です。独身で一人暮らしをしており、年収は約450万円あります。

 

村瀬さんは以前から趣味で、仕事帰りにスマートフォンのライブ配信アプリで歌を配信していました。聴きに来るのは数人ほどでしたが、ある年の春、配信の一場面を切り取った動画がSNSで広まり、リスナーが一気に増えました。

 

「自分の歌を、こんなにたくさんの人が聴いてくれるなんて……」

 

村瀬さんがライブ配信でまとまった収入を得たのは、この年が初めてです。勤務先は副業を認めているため、ライブ配信で収入を得ること自体は問題ありません。

投げ銭で獲得したポイントを、ほかの配信者へのギフトに使用

収入の柱は、いわゆる投げ銭です。

 

村瀬さんがライブ配信をしているアプリでは、リスナーが購入して配信者に送る「ギフト」が、規約で定められた割合で配信者のポイントになります。ポイントは現金に換えたり、ほかの配信者へ送るギフトへ交換したりすることができます。

 

ライブ配信で初めて収益を手にした年の12月、村瀬さんは配信アプリの年末イベントに参加します。リスナーから連日ギフトが届き、12月だけで普段の数か月分のポイントが付きました。

 

このイベントには村瀬さんが以前から応援していた配信者も参加しており、ランキング上位を争っていました。

 

「これまでライブ配信で元気をもらった分、今度は自分がこの人を応援する番だ」

 

村瀬さんは、獲得したポイントの多くをその配信者へのギフトに回しました。

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