損益通算ができない新NISA…「ルール」を逆手に取る商品選び
「枠がすぐに復活しない落とし穴」と、新NISAの弱点である「損益通算(利益と損失の相殺)ができない」というルールを踏まえると、選ぶべき商品と避けたほうがいい商品が浮かび上がってきます。
向いていない×:値動きが激しいテーマ株・新興株
短期間で株価が乱高下しやすい流行りのテーマ株などは避けるのが無難です。急騰時に売り抜ける前提だと、投資枠を無駄に消費して「枠の復活待ちのペナルティ」を受けるからです。
さらに万が一暴落した場合、特定口座なら他の利益と相殺(損益通算)して税金を減らせますが、新NISAではそれができず「ただの大損」で終わってしまいます。ハイリスクな勝負は、損益通算の「保険」の使える特定口座で行うのが原則です。
向いている〇:高配当株とインデックスファンド
新NISAの恩恵を最大限に享受できそうなのは、売却せずに定期的な非課税の現金収入を得られる「高配当株」や、長期で右肩上がりが期待できる「全世界株式(オルカン)」などのインデックスファンドです。これらは「買って忘れる(ガチホする)」ことで投資枠を無駄に消費せず、時間を味方につけた投資ができます。
プロの視点◎:ダウンサイドが限られた「選ばれしグロース株」
一般的に「成長株(グロース株)は新NISAに向かない」と言われますが、例外があります。それは「これ以上大きく下がるリスク(ダウンサイド)は低いが、将来の爆発的な成長(アップサイド)がある程度の確率で見込める」という確信度の高い銘柄です。
将来テンバガー(10倍株)になったとき、値上がり益が「全額非課税」になる破壊力は計り知れません。下値不安が少ない銘柄を見つけられたときこそ、新NISAの使い所と言えるでしょう。
目先の利益より「ライフプラン」を描こう
では、新NISAの資産はいつ売却するのが正解なのでしょうか?
新NISAを始めるにあたって最も重要なのは、事前に綿密な「ライフプラン」を立て、「この新NISAは、人生のどういう資金を賄うためのものか」を明確にしておくことです。
NISAは長期運用が前提となる制度であるため、基本的には「老後資金」としてじっくり育てるのがセオリーでしょう。ほかにも、子どもが小さいうちに将来の「教育資金」を準備したり、将来的に経年劣化が進む「住宅の修繕費」や「自動車の買い替え資金」に備えたりするのも有効です。
桐山 昌也
株式会社ライトオブライフ
代表/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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