東横綱・大の里が千秋楽結びの相星決戦を制し、12勝3敗で優勝…試練を乗り越え“復活優勝”果たす
令和8年(2026年)大相撲秋場所は、東横綱・大の里と東張出大関・安青錦が11勝3敗同士で、優勝をかけて千秋楽結びの一番を取りました。優勝したのは東横綱・大の里でした。横綱として初めて優勝した25年秋場所に続き、6場所ぶり6度目の優勝です。
先場所の名古屋場所、大の里は左肩の故障明けで臨みました。優勝争いには絡めず9勝6敗と苦杯をなめましたが、3場所ぶりに途中休場することなく15日間土俵に上がり横綱の責任を果たしていました。
秋場所は4日目に東前頭2枚目の髙安に金星を配給したものの、12日目には3連敗中だった苦手な相手の東関脇・熱海富士を下して5日目から8連勝で11勝目を挙げました。早ければ13日目にも1年ぶりの優勝が決まると思われましたが、東大関・霧島、西大関・琴桜に連敗してしまいました。最後は苦しみましたが、試練を乗り越えて見事“復活優勝”を果たしました。君が代斉唱時にこみ上げる涙をこらえた姿が印象的でした。
秋場所の懸賞本数、3,688本と過去最多を更新…企業の広告費、収益の好調ぶりを裏付け
秋場所の懸賞本数は3,688本で、過去最多は26年夏場所の3,563本を125本上回りました。25年秋場所の2,926本を上回り、前年同場所比は+26.0%の伸び率で19場所連続増加になりました。企業の広告費、収益の好調さを裏付ける数字と言えるでしょう。
※過去最高(赤色)、令和8年秋場所は3,688本で史上最高更新。
※地方場所最高(オレンジ色)、令和8年名古屋場所で3,377本と地方場所最高更新。
大相撲秋場所の懸賞金事前申込本数が26年夏場所を346本下回ったことで、実績ベースの史上最高更新が途切れるのではないかと場所前は懸念されましたが杞憂に終わりました。なお、秋場所の懸賞金事前申込本数も、前年同場所比でみると+25.3%の増加と堅調な動きになりました。
※令和8年春場所、事前申し込み2,724本、実績2,481本更新。※令和8年名古屋場所、事前申込3,504本、実績3,377本ともに連続して地方場所最高更新。
※令和8年夏場所、事前申込4,241本、実績3,563本でともに過去最高。令和8年秋場所、事前申し込み3,895本だったが、実績3,688本で過去最高。
秋場所で一番多く懸賞を獲得したのは、東横綱・大の里の698本でした。第2位は東張出大関・安青錦の365本で、第3位は東大関・霧島の259本でした。
秋場所は12日目を除き、毎日58本以上の懸賞が結びの一番などに懸かりました。これも秋場所の懸賞の多さが実感できる数字です。そのうち、ファン投票で決まる森永賞と合わせた61本が最高ですが、秋場所では初日、3日目、4日目と序盤の3回にとどまりました。
なお、理由はわかりませんが、秋場所の結びの一番の懸賞本数は終盤に不自然な動きをしました。12日目までは横綱がとる結びの一番に最多の懸賞が懸かっていました。
11日目までは58本から61本の非常に多くの本数でしたが、何故か12日目から14日目まで結びの一番にはそれぞれ48本、46本、49本と40本台の懸賞しか懸かりませんでした。
その代わりに13日目と14日目では大関・安青錦の取組に60本ずつ、その日の最多の懸賞が懸かりました。千秋楽も相星決戦と優勝争いになった結びの一番は56本にとどまったのに対し、東大関・霧島が西大関・琴桜に勝ち、かろうじて8勝7敗の勝ち越しになった結び前の取組の方に、なぜか58本と最多の本数が懸かりました。
※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。
宅森 昭吉(景気探検家・エコノミスト)
三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。23年4月からフリー。景気探検家として活動。現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。





