(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「市川レポート」を転載したものです。

●日経平均は6万円台から7万円台までわずか2カ月弱、10銘柄の寄与度合計が上昇幅の9割に。

●日経半導体株指数や日経外需株50は好調だが、スタンダードやグロース市場指数はマイナス圏。

●日経平均の急上昇はAI・半導体関連株の上昇によるところが大きく出遅れ銘柄はまだ多い状況。

日経平均は6万円台から7万円台までわずか2カ月弱、10銘柄の寄与度合計が上昇幅の9割に

日経平均株価は6月18日、前日比1,151円24銭(1.6%)高の71,053円49銭で取引を終え、初めて7万円の大台乗せとなりました。翌19日も続伸となり、終値は71,250円06銭と過去最高値を更新し、7万円も通過点になったと思われます。日経平均の終値が5万円台到達(2025年10月27日)から6万円台到達(2026年4月27日)には6カ月ほどを要しましたが、7万円台到達には2カ月もかかりませんでした。

 

6万円台到達の2026年4月27日から7万円台到達の6月18日までの期間、日経平均の上昇率は17.4%、上昇幅は10,516円13銭でした。日経平均を構成する225銘柄のうち、日経平均の上昇幅に対する寄与度の大きい上位10銘柄は図表1の通りです。10銘柄の寄与度を合計すると9,529円57銭となり、これは日経平均の上昇幅の約91%を占めることになります。

日経半導体株指数や日経外需株50は好調だが、スタンダードやグロース市場指数はマイナス圏

図表1の10銘柄をみると、日経平均の上昇をけん引したのは、人工知能(AI)・半導体関連株であり、TDKや村田製作所などは、AIサーバー向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需給ひっ迫を背景に、大きく上昇したものと思われます。10銘柄について、東証33業種の区分でみると、7銘柄が電気機器、1銘柄が情報・通信業となっており、業種の偏りも鮮明です。

 

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
[図表1]日経平均上昇幅の寄与度上位10銘柄 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

また、2026年4月27日から6月18日までの期間について、主な指数の騰落率を確認すると、日経平均の+17.4%を上回ったのは、日経半導体株指数の+56.1%、日経平均外需株50指数の+25.2%でした(図表2)。内需は相対的に低調で、日経平均内需株50指数は+3.2%、市場別指数では、東証スタンダード市場指数が-1.9%、東証グロース市場指数は-6.8%と、マイナス圏に沈んでいます。

 

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
[図表2]主要指数の騰落率 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

日経平均の急上昇はAI・半導体関連株の上昇によるところが大きく出遅れ銘柄はまだ多い状況

一方、東証株価指数(TOPIX)に目を向けると、構成銘柄の1,639銘柄(2026年6月18日時点)のうち、2026年4月27日から6月18日までの期間において、上昇した銘柄の割合は53.0%、下落した銘柄の割合は46.5%、変わらずの割合は0.5%でした。日経平均が6万円台から7万円台へ水準を切り上げた期間、TOPIXベースでみると、半分弱の銘柄が下落していたということになります。

 

このように、日経平均の急速な上昇は、AI・半導体関連株の上昇によるところが大きく、出遅れている銘柄もまだ多い状況にあることが分かります。AI・半導体相場の持続性は、主な関連企業の業績次第と思われ、今後、業績に関する報道や決算発表は、重要な材料と考えます。出遅れ銘柄については、AI・半導体関連株が調整した場合などに、物色が広がることも想定されます。

 

 

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

 

※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『7万円も通過点となった日経平均株価の上昇ペースを再考する【三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】【三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。

 

 

市川 雅浩
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
チーフマーケットストラテジスト

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【国内不動産】6月25日(木)オンライン開催
元国税局・税理士×銀行融資担当者が解説
「利上げフェーズ」の中古アパート経営と融資戦略

 

【資産運用】6月27日(土)オンライン開催
あなたの代わりに資産が働く!
「おまかせ投資」のスキーム5選を公開

 

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録