愛車はベンツ、高級クラブは月12回…資産5億円を継いだ「俺は富裕層だぞ!」が口癖の70歳男性、“借金”5億円を抱え姿を消した〈悲惨な末路〉【FPが解説】

愛車はベンツ、高級クラブは月12回…資産5億円を継いだ「俺は富裕層だぞ!」が口癖の70歳男性、“借金”5億円を抱え姿を消した〈悲惨な末路〉【FPが解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

太宰治の『斜陽』は没落する華族を描いた名作ですが、本記事で紹介するのは、まさに“令和の斜陽”とも呼べる男性の転落劇です。祖父から受け継いだ5億円の資産を背景に、高級ベンツに乗り「俺は富裕層だぞ!」と豪遊していたIさん(仮名・70歳)。彼はなぜ、最終的に借金5億円を抱え、姿を消すことになったのでしょうか。業者のカモにされて没落する人間の心理と、“真の富裕層”に共通するマインドを、FPの大泉稔氏が事例を交えて解説します。

資産5億円→“借金”5億円へ…ホステスも去った「裸の王様」の末路

しかし、いざ開業した託児所は、開店から半年経っても利用者は十数人ほど。それも従業員が連れてきた人ばかりで、肝心のホステスの女性の利用はゼロでした。

 

実は、Iさんの失敗は託児所だけではありません。過去にも「ホステスのため」と喫茶店やトリミングサロンなどを起業しては、ことごとく失敗を繰り返していたのです。さらに、空室を埋めるための莫大な広告費や度重なるリフォーム代、複数台の高級車のローン、そしてホステスへの高額な贈り物など、湯水のように金を使っていました。

 

このときのIさんが所有する不動産の時価は3,000万円にまで下がり、逆に借金は約5億円に膨れ上がってしまいました。資金繰りが完全にショートし、銀行からの督促が相次ぐようになると、事態は急転直下。

 

あれほどちやほやしてくれていたホステスたちも、金の切れ目が縁の切れ目とばかりに、一人、また一人とマンションから去っていきました。

 

見栄を張る相手も、守るべきプライドも失ったIさん。祖父が遺した5億円を食いつぶした末に借金5億円を残したまま、ある日を境にぷっつりと姿を消してしまいました。

 

現在、Iさんの行方を知る者は誰もいません。

【FP解説】「俺は騙されない」と豪語する男性が“格好の餌食”にされたワケ

祖父の代から続く5億円もの資産が、なぜIさんの代であっけなく終わりを告げてしまったのでしょうか。

 

転落へのマイルストーンはいくつもありました。たとえば、賃貸マンションのリニューアル工事や入居者の募集、複数の託児所や店舗の開業など。Iさんは、その都度、業者やコンサルタントの話に耳を傾ければよかったのですが、自身の思いを一方的に何時間も話し続けるばかりだったのです。

 

「俺は銀行や不動産屋、保険屋の口車には絶対に乗らないし、騙されないからな!」と、Iさんは常々豪語していました。

 

もちろん、業者の話を「鵜呑みにせよ」というのではありません。聞いたうえで、参考にできるところは学び、断るところはキッパリと断り、場合によっては代案を提案してもらえばよかったのです。

 

資産を減らし続けていたとはいえ、金払いのよいIさんは結局、銀行や不動産会社、工務店、保険代理店のカモになっていたのです。綺麗な女性をいつも隣に侍らせ、見栄を張っていたからというのもあったかもしれません。

次ページ真の富裕層と「没落する人」の決定的な違い

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧