(※写真はイメージです/PIXTA)

株や債券と異なり、「実物資産」は基本的には売買を繰り返さず「持ち続けること」で資産の質的分散を図る商品です。ライフプランの変化などで換金が必要になる例外的なケースを除き、その最終的な出口は「相続」に行き着きます。本記事では、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集し、アンティーク・コイン投資の出口戦略について解説します。

例外的に「実物資産」の売却を迫られる2つのケース

ライフプランが変わったとき

一つ目の例外はライフプランが変わり、資産の一部を換金せざるをえなくなる場合です。私はもう20年以上、依頼者の資産運用相談を受けてきました。なかには開業当初からお付き合いいただいている方もいますが、相談期間が長くなればなるほど、ライフプランは当初の想定から外れてゆくものです。

 

ご本人のリタイアや再就職、お子さんの独立にともなう支出の減少や自宅のダウンサイズ、お孫さんの誕生をきっかけに始める生前贈与や生活費の支援。配偶者が重度の病気になることもありますし、残念ながら相談者ご本人がお亡くなりになったこともあります。

 

このようにライフプランが大きく変わるケースでは、資産運用の計画が大きく変わることもあります。

 

たとえば自宅を賃貸にだしつつ、もう一部屋小ぶりなマンションを買う場合、あるいは介護付きマンションへの入居資金を確保するためなど、ライフプランの変更にともなって、手持ちのコインの売却を迫られるケースが出てくるものです。

 

収支バランスが悪化したとき

もう一つコインの売却を迫られるのは、日々の収支バランスが想定より悪化し、手元のおカネが足りなくなるケースです。

 

長い人生、どんなことが起きるか予想もできません。もちろん私たちファイナンシャルプランナーは、さまざまな出来事を想定して資産運用プランを立てるのですが、それでも予想外のインフレや自宅の老朽化問題、ご本人や家族の健康問題など、次から次へと想定外の出来事はやってくるものです。

 

そのような場合は当初の計画を変更し、場合によっては手持ちのコインを徐々に換金してもいいと思います。コインへの投資は、そもそもそのような想定外の出来事に備えるために行なっているとも言えるからです。では、手持ちコインの売却に迫られた場合、私たちはどうすればいいのでしょうか。

 

コインの購入と同様、売却方法もさまざまで、それぞれ一長一短があります。

 

以上、コイン投資の出口を迫られるケースをいくつかみてきましたが、最後は相続という出口です。

次ページ「アンティーク・コイン」は相続向きの資産だが…価値の低い“ガラクタ”も

※本連載は、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

田中 徹郎

日本実業出版社

一つのカゴに卵を盛るな――これは投資の基本である。資産を増やすためには、株や債券などへの投資が一般的だが、これらペーパーアセットには激しい価格変動がある。古くはバブルの崩壊やリーマン・ショックなど、株式投資で大…

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