「ラクして儲かる」は、99.9%ウソ
僕は、「ラクして稼ぐこと」は必ずしも悪いことではないと思う。
だが、「ラクして儲かり続けること」はまず、あり得ないと思ってほしい。
「お金を稼ぐ」とは、労働や投資の対価としてお金を得ることだ。
労働の対価としてお金を受け取るということは、基本的に収入は労働や投資に見合った額になるはずだ。
そう考えると、「何もしないで稼げる」はあり得ないし、ラクな労働にはその労働に見合った収入しか得られないだろう。
だから、SNSで「短時間で高収入」「簡単、誰でも儲かる」などと謳っているのは、ほとんどが詐欺か、闇バイトだと判断できる。
お金持ちになるような人はまず引っかからないし、基本的な金融リテラシーがあれば、知らずに詐欺や闇バイトに関わっていたなんてことにはならないだろう。
最近はSNSを使った投資詐欺が増加している。
AIを使い、著名な投資家になりすまし、投資を勧め、資金を振り込ませる詐欺だ。僕も、この詐欺に利用されてしまった。AIが生成した僕の声でLINEに登録するように仕向け、「必ず儲かる」などとメッセージを送り、指定した口座にお金を振り込ませるという手口だ。
これも、金融リテラシーがあれば未然に防げる。
株式投資で「必ず儲かる」あるいは「元本保証」などはあり得ないからだ。
「金融庁から、認可・許可・委託・指示などを受けている業者だ」と言って、投資を勧誘する手口もあるが、そのような業務を公的機関が民間業者に委託することはない。これも金融リテラシーさえあれば、「おかしい」と気づくはずだ。
警察庁の発表によると、この手の詐欺の被害者は50~60代が約50%を占める(※9)。
それは金融リテラシーが低いのが理由の一つではないかと思う。そしてSNSの詐欺では、ITリテラシーの低さも理由だろう。
だから、金融リテラシーと同時にITリテラシーも早くから学んでおくべきだ。
出典:
※8 『修業立志編』 (時事新報社)
※9 警察庁「令和6年11月末におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」
上岡 正明
株式会社フロンティアコンサルティング
代表取締役社長
