今回は、助成金のアドバイザーは「中小企業診断士」が適任である理由を見ていきます。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」による発行小冊子、『経営者のための助成金のすすめ』から、助成金と補助金によって、企業にどのようなメリットがあるのかを紹介します。

複数の士業によるネットワークが必要だが…

次に私たちが始めたのは、全国対応するコンサルタント開拓でした。前回のチャレンジ物語でも紹介したように、成功のコツは腕のいいプロが不可欠なため、私たちは全国レベルで会員さんをサポートしてくれるプロの人たちの開拓に入りました。

 

資料を送り、当社の動画を見てもらい、面談をし、経験などを確認したうえで、首都圏から全国エリアに広げたところ、一つ問題が発生しました。

 

助成金は社会保険労務士が申請代行ができ、補助金は税理士、中小企業診断士がサポート支援できるのですが、社会保険労務士のネットワークは簡単に開拓できたのですが、税理士のネットワークが全く進まないのです。

 

理由は、時期が3月だったため、確定申告や企業の決算対応が忙しいらしく、全く連絡がつかず、連絡がついても相手にされない、という状況が続きました。

 

そんな中「ものづくり」と「創業助成金」が例年通り、3月末に公募を開始しました。東京会場、全国配信のオンラインセミナーが始まりますが、肝心の税理士が足りません。

 

そこで全国の認定機関に相談をしたところ、税理士ではなく、中小企業診断士の方が適任ではないか? というアドバイスをもらい、全国の中小企業診断士をエリアごとにご紹介いただくことができるようになったのです。

補助金の面接官は、中小企業診断士が行っていた!

そして、中小企業診断士の方と面談をすると、驚くことがわかりました!

 

実は、中小企業診断士こそが、国から依頼を受けて、色々な補助金の面接官をやっている人たちだったのです。当社が2014年にドキドキしながら面談した時の面接官も、「ああ、あれは○○ね」という話になり、押さえておかなければならないポイントを、効率よく指導してもらえる適任者だということがわかりました。

 

全国の中小企業診断士のサポート体制もどうやら整い、力強い助っ人を得て、ギリギリものづくりの一次公募に間合わせることができました。

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