一生この家で暮らしたかった…夫婦で号泣。世帯年収1,200万円・ゆとりのある返済計画で「念願のマイホーム」購入。幸せの絶頂だったが、わずか2年で手放す決断をしたワケ

一生この家で暮らしたかった…夫婦で号泣。世帯年収1,200万円・ゆとりのある返済計画で「念願のマイホーム」購入。幸せの絶頂だったが、わずか2年で手放す決断をしたワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

「もしものことが起きたら」と考えると、多くの人がまず思い浮かべるのは、「死亡」や「病気による入院」といった状況ではないでしょうか。しかし実際には、「命に別状はなく、入院もしていないのに、働くことができず、収入を得られない」そんなリスクも現実に存在します。今回は、そうしたケースについて、具体的な事例とともに見ていきましょう。

「死なないけれど、働けない」リスクへの備えを

多くの人が“もしもの時”について備えているでしょう。しかし、「働けなくなり収入が減る、途絶える」というリスクについては対策が甘くなりがちです。

 

では、それにどう備えるべきか。いくつかのポイントを以下に紹介します。

 

① 無理のない住宅ローン計画
ローン審査では「返済比率35%以内」が目安とされますが、理想は25%以下。20%以下だと安全とされます。さらに、共働きの場合や収入が不安定な仕事についている場合などは、「万が一収入が1人分になったとき」でも耐えられるかを事前にシミュレーションしておきましょう。

 

② 就業不能保険・収入保障保険の活用
医療保険ではカバーできない「働けない状態」を保障する保険があります。うつ病やメンタル疾患も対象になる商品もあるため、検討する価値はありますが、条件が商品によって違うで、詳細を確認してから加入の検討をしましょう。

 

③ 夫婦で定期的なライフプランの見直しを
夫婦で家計や今後の見通しについて話し合っておくことで、不測の事態にも冷静な対応が可能になります。

 

家を持つことがゴールではない

家は持つことがゴールではありません。家族の暮らしやすさ、将来の安心、そして健康や働き方とのバランスをとるための手段にすぎません。

 

かな子さんはこう振り返ります。

 

「家を買うことが人生の安定だと思っていました。でも、状況は簡単に変わるんですね。せっかく買った家でしたが、売ることに葛藤があっても家族を最優先にできる、そんな関係性ができていたことが本当によかったと思えています」

 

死なないけれど、働けない――そんなリスクは誰にでも訪れる可能性があります。だからこそ、家計と人生設計には柔軟さが必要だと言えるでしょう。

 

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※個人情報保護の観点から、登場人物の情報を一部変更しています。

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