富裕層にも、富裕層を目指す人にも読んでほしい
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投資家バーの常連客:サマンコーさん
個人アクティビスト(物言う株主)として活動するサマンコーさん。個人で企業に立ち向かう執念の行動力や情熱の理由とは? 株主として会社とどう向きあるべきか、その基本を教えてくれた。
親会社が子会社を意のままに支配している由々しき事態
サマンコーさん
問題のある企業の場合、株主の求めること(「配当金を受け取ること」と「株価が上昇すること」の2つ)をとても軽視しているんだ。
株主になった以上は、その会社に儲かってもらって、株価を上昇させてほしいと思うのは当然だろ。成長するために資金を設備投資に回すなら良いけど、株価がPBR1倍にも満たないのに余剰な資金を貯め込んだり、他社の株式を購入したりするなんて言語道断だよ。それなら追加で配当を出したり、「自社株買い」などの施策を打ったりして、株価を少しでも引き上げる努力をするのは当然のことのはずだ。それなのに、まったくこうした努力をせず、おかしなことをしている企業がたくさんあるんだよ。
新米投資家
おかしなことって、どんなことですか?
サマンコーさん
1つ例をご紹介しよう。私は3年ほど前に、新型太陽電池の原料を生産しているAB化学(仮名)という会社に目をつけたんだ。「ペロブスカイト太陽電池」という次世代太陽光発電の原料生産企業の1つだ。しかし、当時、株価は泣かず飛ばず。言ってしまえば、過去10年くらい、株価2000〜4000円で動かない、市場から忘れ去られた銘柄だった。
新米投資家
そんな次世代を担う技術を保有していても、市場から見向きもされないことがあるんですね。
サマンコーさん
そんなことは山ほどあるよ。最初は、将来、確実に市場ニーズがあると思って目をつけたのだけれど、いろいろ財務諸表を見ているうちに、実は、結構問題のある企業だったことに気がついたんだ。
新米投資家
え、どんなところですか?
サマンコーさん
AB化学は、大手ガラスメーカーXのグループ会社だったんだけど、X社の持ち株比率は50%超。つまり、親会社、子会社の関係(親子上場)にあるといえる。そうはいっても、AB化学は独立した上場企業なので、売上高、利益、あがった利益の使い方に関しては、親会社の意向は関係ないはずなんだけどね……。
新米投資家
親子上場は、どちらかというと、子会社がたくさん上場していると優秀な企業グループというイメージがありますが……。
サマンコーさん
そうだね……、シナジー効果を期待できることもあるけど、現状、悪い効果の方が大きいことが多いかな。
新米投資家
AB化学の場合、悪い方向に作用したんですね。
サマンコーさん
そういうこと。実はAB化学の場合、化学分野でシェア1位の商品があり、毎年相応の利益が出ていたのだけれど、その多くが、親会社のX社への貸付金として流れていたんだ。それ以外にも、AB化学には、大量の利益剰余金があったので、私は株主総会への事前質問状で次の質問状を送って指摘をしたんだよ。
新米投資家
簡潔だけど、ものすごく熱意が伝わる質問状です。
サマンコーさん
すべてを理解しているわけじゃないけど、親会社が子会社を意のままに支配している印象でびっくりしたよ。昭和の時代ではなく、令和の時代の話だからね。日本の株式市場って、こうしたことが横行しているんだ。
新米投資家
ものすごく怒っていらっしゃる……。
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