総務省の調査によると、2023年の転職希望者は1,000万人を突破し、企業は早期退職を募るなど、労働市場は大きく変化しています。しかし、高まる転職意欲とは裏腹に、転職成功率は必ずしも高くないようです。本記事では、Aさんの事例とともに人手不足と転職の最新事情について、FP1級の川淵ゆかり氏が解説します。

SNSは諸刃の剣
「マナーやモラルのない発言や写真がないか」「どんな人たちと交流があるか」「経歴に嘘はないか」など、過去の投稿も含めて見られることはいまの時代覚悟しないといけません。仕事で知った情報を流すのはもちろんNGですが、会社やお店の悪口、日常生活などの愚痴などもよい印象は与えません。
ですが、SNSは上手に使うことができれば自身の強みをアピールできるチャンスの場でもあります。「怖いから」「面倒だから」と、SNSをまったくやらないのも就職や転職活動では不利となる時代になってきました。
60代、70代でも働く人が増えてきました。これからの生涯の働き方についていま一度考え、自身のSNSの利用の仕方なども振り返ってみましょう。
〈参考〉
※1 総務省「直近の転職者及び転職等希望者の動向について」
https://www.stat.go.jp/info/kenkyu/roudou/r5/pdf/21siryou4.pdf
※2 東京商工リサーチ「2024年の「早期・希望退職」 3年ぶり1万人超 募集社数57社、募集人数は前年の3倍に急増」
川淵 ゆかり
川淵ゆかり事務所
代表