(※写真はイメージです/PIXTA)

夫に先立たれた80歳のDさんは、障がいのある長女の生活や生活費用を心配しています。一方で、長女と長男を平等に扱い、長男にもうまく財産分与したいとも考えているのです。本稿ではエッサムによる書籍『改訂新版 図解でわかる家族信託を使った相続対策超入門』(あさ出版)から一部を抜粋・再編集し、状況の異なる子どもに対応した分配方法を指定する方法について解説します。

事例:障がいのある娘の生活が心配な80歳のDさん

80歳のDさんは夫に先立たれました。夫から相続した収益マンションの家賃収入と預貯金、年金で生活していますが、自宅で障がいのある長女と同居しています。長女は自分の身の回りの世話はできますが、自身で収入を得ることがむずかしく、現在はDさんの扶養家族として生活しています。

 

最近ではDさんの健康状態も思わしくなく、自身の生活に不安を抱えている状態です。この先、認知症を患ったりすると財産の管理もできなくなるうえ、長女はDさんの介護ができるわけではないので介護施設への入居も検討しています。しかし、そうなると長女の生活も気にかかります。

 

Dさんの死後、長女の生活費はどう賄えばよいのか、またその管理はどうすればよいかについても思案しています。

 

とはいえ、同じ市内に居を構える長男には、最終的に財産を相続させたいという気持ちもあります。

 

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※本連載は、エッサムによる書籍『改訂新版 図解でわかる家族信託を使った相続対策超入門』(あさ出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

改訂新版 図解でわかる家族信託を使った相続対策超入門

改訂新版 図解でわかる家族信託を使った相続対策超入門

【著者】株式会社エッサム/税理士法人チェスター 【監修】司法書士法人チェスター 【編集協力】円満相続を応援する士業の会

あさ出版

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