日本でも起きていた「Polarization」と「Brainrot」な出来事
日本での2024年の流行語大賞は“ふてほど”でした。しかし、私は「Polarization」と「Brainrot」がアメリカとイギリスで「ワード・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことは、これらの単語が広くTikTokやXなどのオンラインコンテンツの過剰消費による悪影響に対する社会的な懸念を反映している側面があり、日本にも当てはまると感じています。
たとえば、2024年には日本の政治の世界でも「〇〇現象」といわれるような特定の候補者がSNSの積極活用の結果当選し、そのあとに反動からかその候補についての批判が高まるような事態が起きることも連続しています。このことも「Polarization」の結果ともいえると思います。
また、日本でも「Brainrot」な現象が2024年には数多く発生していたように思われます。たとえば、SNS上での闇バイト募集などです。冷静に考えれば「ありえない」条件の案件に簡単に引っかかってしまう人が犯罪に手を貸し無数に逮捕されることになっています。このようなことはまさしく「Brainrot」の結果といえるのではないでしょうか?
私は、2024年の日本の「ワード・オブ・ザ・イヤー」でも「Polarization」の「Brainrot」のどちらか、またはどちらとも「適切である」と強く感じました。読者の皆さんはいかがでしょうか?
三木 雄信
元日本年金機構 理事
トライズ株式会社 代表取締役社長
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