「頑張れば結果が出る」は大嘘…“どうすればテストでいい点数が取れますか?”に対する、現役東大生の〈明瞭な回答〉

「頑張れば結果が出る」は大嘘…“どうすればテストでいい点数が取れますか?”に対する、現役東大生の〈明瞭な回答〉
(※画像はイメージです/PIXTA)

学生に限らず、私たちは試験や面接などの大事な場面で失敗したとき「もっと頑張ればよかった」と考えてしまいがちです。しかし、偏差値35から東大合格を果たし、書籍『東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全』(幻冬舎)を監修した現役東大生の西岡壱誠氏は、「頑張ったら成功する」という思考はとても危険であるといいます。その理由と、試験突破のために重要な考え方について、本記事で詳しくみていきましょう。

“もっと頑張る”はNG…「不要な努力」はすぐにやめる

過去問を見ること自体は時間がかかるものではないですが、その後の勉強の質が変わる重大な行為です。勉強をしているときでも「これは過去問のあの問題が解けるようになるために必要だ」というように、「目標に近づいている実感」が湧きやすくなり、それによって「この勉強って意味があるのか?」と考えずに済むからです。

 

逆に、ゴールからの逆算がきちんとできていれば、勉強していても「これは自分には不要だ」「ここは力を入れなくてもいい部分だ」と不要なものをそぎ落とし、効率的に勉強できるようになります

 

これをやっているのとやっていないのとでは、倍以上の差が出るといっても過言ではないでしょう。

 

また、やみくもに頑張ることはもう1つの大きなミスを誘発させてしまいます。それは、「もっと頑張ってしまう」ことです。自分が頑張っても結果が思うように出なかったときに、「頑張りが足りないから、もっと頑張らないと」と思ってしまうのは間違っています。

PDCAサイクルの「C」がもっとも重要なワケ

受験勉強でも「PDCAサイクル」は活用できる

一度は聞いたことがあるかもしれませんが、何か業務を行うときに用いられる「PDCAサイクル」というものがあります。仕事の効率を上げるための考え方で、「計画(Plan)を立てて実行(Do)して、それを振り返り(Check)した上で改善(Action)する」というサイクルを徹底することで、次に活かしていくものです。

 

勉強においてもこれと同じように、「計画を立てる」「実行する」「振り返る」「改善する」という流れの思考が必要になるタイミングがあります。そして、このPDCAサイクルで一番大切なのは「Check」のときなのです。

 

自分の勉強で効率が悪い部分や意味がないものを、どんどん削っていく姿勢を持たなければならず、逆にうまくいったポイントからそれを吸収しなければなりません。

 

ですが、「とにかく頑張っている」人は、このCheckの場面で「もっと頑張らないと」という間違ったCheckをしてしまうのです。

 

頑張ることはいいことですが、間違った方向への頑張りではどんどん無駄な時間が過ぎていき、結果の伴わないPlanとDoだけを繰り返してしまうことになります。つまり、しっかりと効率的に勉強していくためには、この「根性論の頑張り勉強」では意味がないのです。

 

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本連載は、西岡壱誠氏の著書『東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全』(幻冬舎)より一部抜粋し、再編集したものです。

東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全

東大生が教科別にわかりやすく教える 受験勉強法大全

西岡 壱誠

幻冬舎

累計43万部超え『東大読書』シリーズの著者・西岡壱誠が監修! 合格をつかんだ東大生たちが「究極の勉強法」を惜しみなく伝授。 5教科別で具体的だから、効果絶大! 東大生たちが実践していた、大学受験に合格する勉強法…

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