(※写真はイメージです/PIXTA)

お金に苦労しない人生にするために、20代でできることは何でしょうか? ファイナンシャルプランナーの中村芳子氏は著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』で、お金の基本ルールを知ることだと主張しています。一体どんなルールでしょうか? 本書から詳しく紹介します。

クレジットカードのリボ払いは、永遠に続く借金地獄

クレジットカードは借金だから、なるべく使わないのが正解。使う時は利息ゼロの1回払いだけ。ボーナス払いも利息ゼロだが、使いすぎになるから避ける。それでも借金であることに変わりはなく、借金はあっという間に膨らむ。


あなたがいま、リボ払いを使っていたら、かなり問題だ。「リボ」とはリボルビング(ぐるぐる回る)の意。1回払いならカードで8万円の買い物をすると、翌月に8万円が引き落とされる。利息はつかない。


でもリボなら、翌月の支払いは1万円+利息(他のコースもある)。ラクチン♡。でも8カ月間、残額に高い利息をつけて払い続けることになる。3カ月後に残高は5万円になるが、ここでさらに4万円の買い物をしても、返済額は1万円のまま。


まるで魔法のよう。このぐるぐるの魔法にかかると、1回目の代金を完済する前に2回目、3回目、4回目の借金を重ねてしまう。毎月の支払いは増えないけど、借金の額は増え、期間が長くなり、払う利息は増え続ける。


リボの金利は驚くほど高い。大手クレジット会社で15% くらい。住宅ローンの金利0.5〜2%(2024年7月現在)と比べると、7〜30倍だ。リボ払いの平均残高が30万円なら、利息は1年で約4万5000円、10年で合計45万円の利息を払うことに。


この間にパンク(破産)する人もめずらしくない。リボ払いにすると高いポイントやおまけが付くのは、その何倍もカード会社が儲かるからだ。このカラクリに気づくべし。いまリボ払いをしているなら、1日も早く全額を返し終えること。ATM で入金して返済できる。

キャッシングは身を滅ぼす。利息は15〜20%とベラボーに高い!

銀行やコンビニのATM、街のキャッシングマシンで、カードで現金を引き出す。オンラインやアプリでも(カードなしで)申し込み手続きができる。危険だぞ! キャッシングとカタカナでごまかしても実態は借金。最も簡単に身を滅ぼす方法の1つだ。


利息は15〜20%とベラボーに高い。フツーの人が借金でどう滅んでいくか、伝説の漫画『ナニワ金融道』を読んでほしい。20代で読んでおきたい。最初は3万円とか5万円とか小さい金額を借りて返済する。返せたと安心して、次は大きい額を借りる。


ところが10万円を超えると返済が難しくなり、会社Aからの借金を、会社Bからのキャッシングで返済してしまう。これを繰り返すと、借金が数百万円に膨らむまでわずか数年。住宅ローンは、返済期間が長くて金利が低いから2000万円借りても返せるが、キャッシングは高金利の上、返済期間が数カ月〜3年と短い。残高が年収の3分の1を超えると、まず返せない。


人を借金の苦しみから守るためのルールに総量規制がある。消費者金融、クレジット会社、信販会社からの借入れ、キャッシングは合計で年収の3分の1までという決まりだ。年収300万円なら上限は100万円。


でも、銀行からの借入れは含まれない、併用すればこの天井を超えられる。「もっと借りられるよ」と誘惑するウェブサイトもたくさん! 絶対ひっかからないで。万一キャッシングをしてしまったら、1日も早く全額を返してしまう。そして二度と利用しないこと。

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※本連載は、中村芳子氏による著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

中村 芳子

ダイヤモンド社

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