(※写真はイメージです/PIXTA)

お金に苦労しない人生にするために、20代でできることは何でしょうか? ファイナンシャルプランナーの中村芳子氏は著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』で、お金の基本ルールを知ることだと主張しています。一体どんなルールでしょうか? 本書から詳しく紹介します。

[パターン2]シングルだって5600万円以上。リバースモーゲージが強い味方

金持ちへの近道は、結婚して共働きを続けることだ。だが、生涯結婚しない人も増えている。離婚してシングルに戻る人もいる。のびのび自由に生きられるのは魅力だ。シングルのシミュレーションをしてみよう。


前提はシンプル。25歳で貯金ゼロ、手取り収入250万円からスタート。ポイントは、収入の15%をすぐに貯め始めることだ。将来マンションを買うために、収入が500万円を超えたら、貯金割合を2割に増やそう。それでも生活やレジャーに使えるお金はたっぷりある。


42歳、予算3000万円でマンションを購入。住まいを買い急ぐと失敗するから、40歳をすぎてからがいい。新築ではなく3000万円の中古を買って350万円で自分好みにリフォームしよう。その方が格段に住みやすいし、物件の価値も高くなる。


自己資金1000万円。住宅ローン2600万円、税込み年収の約4倍。返済を65歳まで23年、金利1%とすると、返済額は年127万円。手取り収入の約22%と理想の金額。これから収入も増える。


65歳で1500万円の退職金を受け取ると、貯金残高は5600万円を超える。ただし、NISAとiDeCoを使って積極的に投資をし、運用利回りが3%だった場合だ。給料が順調に上がり、念願のマイホームを手に入れたら、楽しみのためにも積極的にお金を使おう。44歳から2年に1度、年50万円の「自分へのご褒美」を見積もった。いろんな計画を立てたいね。


65歳以降は、公的年金(168万円)と貯金からの140万円、年308万円を生活費+楽しみ費に使える。現役時代に遜色ない暮らしができる。3000万円で買ったマンションは、リバースモーゲージ(つまり自宅を担保にするローン)が使えるから、退職後の暮らし方の幅も広がる。


シングルで気をつけたいのは、収入が上がらない「派遣」などの働き方を続けない、ということ。早めのタイミング、30代の前半までに、正社員かそれに準じる仕事につこう。収入が上がらない非正規社員だとお金は貯まらない。住宅ローンを借りて家を買うのは難しい。退職金もない。年金も少ない。希望のわく働き方をデザインしよう。

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※本連載は、中村芳子氏による著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

中村 芳子

ダイヤモンド社

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