日本における“ギャンブル依存”の実態
消費者庁・内閣官房が、令和3年に全国20~79歳の男女5,000人に行った「ギャンブル等に関する消費行動等についての意識調査」によると、国内のギャンブルの現状は下記のようになっています。
1.ギャンブル等に対するイメージ
<全体(5,000人)100.0%>
・趣味や気晴らしの範囲で楽しむもの……37.0%
・自分とは縁がないもの……23.4%
・リスクが伴う、なるべく避けるべきもの……20.6%
・趣味や気晴らしを超えた、日常生活の一部……2.0%
・収入を得る手段……1.9%
・やめたくてもやめられないもの……4.6%
・いずれでもない……10.4%
2.あなたは、どのような種類のギャンブル等を行っていますか(複数回答可)
<全体……100.0%>
・競馬……39.4%
・競艇……9.3%
・競輪……6.6%
・オートレース……3.2%
・パチンコ……32.9%
・パチスロ……24.2%
・宝くじ(ロト・ナンバーズ等も含む)……53.9%
・サッカーくじ……15.6%
・インターネットを使ったギャンブル(上記を除く)……1.8%
・海外のカジノ……1.7%
・その他……3.3%
3.競馬、パチンコ、宝くじで、頻度と施設に入ってから出るまで1度に使う金額
本人だけでなく、家族の家計を巻き込む「ギャンブル依存症」
消費者庁HP「ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ」によると、「ギャンブル等依存症」について、パチンコや競馬といったギャンブル等にのめり込んで、コントロールができなくなる精神疾患のひとつと定義されており、下記のような問題を生じさせるとされています。
・うつ病などの健康問題
・ギャンブル等を原因とする多重債務や、貧困といった経済的問題
・家庭内の不和などの家庭問題
・虐待や自殺、犯罪などの社会的問題
ギャンブル等依存症は、適切な治療と支援により回復が十分に可能です。しかし、放置しておくと症状が悪化するばかりか、借金などの問題が深刻化することが懸念されます。
したがって、消費者庁「消費者ホットライン」や金融庁「多重債務者向け相談窓口」、公益財団法人「日本クレジットカウンセリング協会」など、ギャンブル依存症の諸症状に対応する相談窓口が設けられています。
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