インターンをする際に重要なのがコミュニケーション能力。いかに相手とのラリーを少なくし、負荷をかけずに意思疎通を図れるかを意識する必要があります。本記事では、トテ ジェニファー麻綾氏の著書『学生がキャリアアップするためのインターンシップ活用術』(総合法令出版)より、一部抜粋・再編集して、コミュニケーション能力を高める方法について解説します。
ムダなやりとりで相手の時間を奪っていませんか?仕事のやりとりでは常に「コミュニケーションコスト」を意識して行動すべき理由【インターンシップ経験者が助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

Bad Newsほどすぐに報告

インターンで働く中で、スケジュールを見誤ってタスクがさばききれそうにない、データ分析で数値がずれてしまっていたなど何らかのミスを犯してしまった際には、どのような対応を取るべきだろうか。

 

もちろんミスは起きないほうがいいのだが、誰しも失敗することはある。加えて大抵の場合、同じミスを繰り返さなければ許されるケースのほうが多い。けれども、そのときにどういった対応を取れるかによって、次に何のタスクを任されるか、メンバーにどのように見られるかが変わってくると思っていい。

 

結論、Bad News ほどすぐに報告ということを忘れなければ、まず間違いはない。

 

ミスが起きたと仮定して、すぐに報告をしたケースと最後まで隠し通そうとしたケースがあるとする。すぐに報告をした場合は一時的に怒られる可能性はあるが、この人は自分にとってマイナスの情報でもきちんと伝えてくれる人だという印象を与えることができる。

 

一方で、ミスを報告しなかったケースはバレても地獄、バレなくても地獄だ。報告しなければならないレベルのミスは、まず隠し通すことができないので「何でもっと早く言わないの?」となる。バレなかったとしてもメンバーの誰かが自分のミスによる帳尻を合わせるために動くことになるので、どちらにせよ全体に迷惑をかけているといえる。

 

自分で何とかできるレベルのミスであればわざわざ言う必要はないが、少しでも雲行きが怪しいのであれば、真っ先にメンバーや上司に報告するべきだ。隠したい、なかったことにしたいことほど報告することをためらってしまうのが人間だが、インターンがしてしまうミスというのは、言わないことによって後から生じる被害のほうが大きい。

 

一時的な羞恥心よりも、中長期的な信頼を獲得する思考でいてまず損はないし、上司を安心させることも部下の仕事のひとつだと思っている。

 

それに、「この人なら何かあったとしてもすぐに伝えてくれるから、安心してタスクを任せられるな」と上司に思わせられなければ、いつまでたっても仕事の幅は広がらない。

 

トテ ジェニファー麻綾