母(53)、息子のアパートの扉を開けてビックリ、冷凍庫を開けてさらにビックリ
何かあったときのためにと、一応預かっていたという、長男が暮らすアパートの鍵。
――まさか、本当に使う時が来るとは
自分の行動に、少々ビックリもしているという母親。なぜか慎重に鍵穴に鍵を入れ、慎重に鍵を回します。カチャと開く音。長男はいるはずもないのですが、なぜか静かにドアを開けます。
――なにこれ!
そこには思いもしなかった光景が広がっていたといいます。
とりあえず、ラインで「ごめんね、あなたに内緒で東京に来ちゃいました。いまあなたのアパートにいます」「適当にしているので、仕事頑張って」と報告。すぐに「!」マークが返ってきたといいます。
夜になり、長男が帰宅。どうやら怒っているというよりも、母親の行動に呆れている様子。母親は勝手に家に来たことを詫びると早々に「あんた、これなに?」と台所を指さし長男に尋ねます。
――何って、見たまんま、豆苗
――あんた、自炊してるの
――するよ、当たり前じゃん
実家にいたころは、お湯さえ沸かすことがなかった長男が、まさか自炊をしているとは……母親としては相当、衝撃だったようです。
――じゃあ、冷凍庫のなかのあれは何?
――何って、見たまんま、もやし
部屋で暇しているのもどうかと思い、料理でも作って待っていようかと冷凍庫を開けたところ、そこにあったのは、冷凍したもやし。近所のスーパーでは、毎週日曜日、特売で1袋9円で売っているとのこと。それを大量に買い込み、冷凍しているのだとか。
――もやしって、冷凍していいんだ
――何言っているの、きちんと洗って、水気をちゃんと切って冷凍すれば、凍ったままでも調理できて便利だよ
主婦歴25年。傷みやすいもやしは、すぐに調理するばかりで、冷凍するという発想がなかったと母親。この情報は、消費者庁の公式X(旧ツイッター)でも発信しているもの。安く手に入るもやしは、家計の強い味方であるものの、傷みやすいのが難点です。ただ冷凍すれば日持ちして便利ということは、国もお墨付きというわけです。