連日、盛り上がっていた都知事選が終わったと思ったら、いま話題になっているのは、とある落選者のパワハラ報道。「あんな上司だったら大変だろうな……」と思った人も多いのでは。一方で「いまどきパワハラなんて昭和かよ」と、ツッコミを入れる人たちも。ただ調べてみると“昭和な上司”はまだまだ多いようです。みていきましょう。
パワハラ上司「ほんと、役に立たねぇな」と恫喝…被害者〈月収50万円〉代理店勤務の42歳サラリーマン、ある朝の通勤で感じた異変 (※写真はイメージです/PIXTA)

異動してきた部長からの叱責…期待の裏返しだと思っていたが

――大声で怒鳴られ、毎日、2時間以上の長話をされ、人格を否定されるような言葉もたくさん投げかけられました

 

43歳、代理店勤務だという男性による悲痛の投稿。新しくやってきた部長から度重なるパワハラを受けたせいで体調を崩し、休職することになったそうです。

 

部長が異動してきた当初は、パワハラの兆候がなかったといいます。しかし、すぐにパワハラ上司へと変貌。歓迎会の際に男性がこれまでのキャリアについて話をしたのを境に、急にアタリが強くなったといいます。

 

男性は、いわゆる大手からの転職。

 

――以前は現場の裁量権が小さく、なかなか思うような仕事ができなかった

 

そんなジレンマを抱えながら仕事をしていましたが一念発起。幅広い仕事ができる可能性のある今の会社への転職を決めたといいます。

 

転職前の給与は月収50万円、賞与も含めた年収は900万円ほど。それまでよりも規模の小さな会社への転職だったため、給与減も仕方がないと思っていましたが、会社はそれまでのキャリアをかってくれて、それまでの給与水準を維持するカタチで迎え入れてくれたといいます。

 

ただ部長にはそれが気にくわなかったらしく(部長と男性の給与は同水準だったという噂も)

 

――高い給料もらっているんだからさ、もっとやれんだろ

――ほんと、役に立たねぇな。お前、XX(男性が前にいた会社)にいたんだろ

 

たびたびプレッシャーをかけてくるようになったというのです。最初は期待感の裏返しと男性も捉えていましたが、度が過ぎていました。

 

――部長、OOさん(男性の名前)に嫉妬しているんじゃない

 

と周囲でも噂に。ある日、男性は、毎朝の通勤電車に乗り込もうとするも動悸が激しくなり、その場で動けなくなったとか。そのため、この日は出社を断念。さらには次の日からは朝起きるのもツラくなり会社を欠勤。突然の異変に病院にいったところ、ドクターストップがかかったといいます。

 

厚生労働省『令和4年 労働安全衛生調査(実態調査)』によると、「仕事や職業生活に関する強いストレスがある」と回答したのは、82.2%。その理由のうち最多は「仕事量」で36.3%。「(パワハラ等含む)対人関係」は26.2%。また過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業、または退職した労働者がいた事業所の割合は13.3%でした。