(※写真はイメージです/PIXTA)

自分が希望していないポジションで仕事をしなければいけないとき、業務とは直接関係ない仕事をお願いされたいとき…つい「それって意味あるんですか?」と言ってしまいそうになるシチュエーションは会社員なら“あるある”かもしれませんが、株式会社シナジーブレインの代表取締役である安田修氏は著書『中学3年生の息子に贈る、学校では教わらない「お金の真実」』(Gakken)の中で「人が嫌がるようなことこそ、引き受けたほうがよい」とアドバイスします。本書から一部抜粋して、若いときにするべき経験とお金の貯め方について解説します。

若いうちからも、経験だけでなくお金も絶対に必要

経験が大事だという話をしたが、お金を貯めることだってもちろん大切。若いうちは給料もそんなに高くないだろうけど、やっぱり大事なんだ。

 

君はこの先「若いうちはお金を貯めるより、経験に投資しろ」ということをいろんなところで聞いたり目にしたりするだろうが、そんなことに惑わされてはいけない。

 

もちろん若いうちの経験は大切。でも若いうちから貯金をする習慣を身につけることも、同じくらい大切なことなんだ。

 

なぜかというと、チャレンジにはある程度のお金がいるから。いずれ君が会社を作ったり、投資をしたりするときにお金は必要になる。お金がなくてもビジネスはできる、というのは本当のことだが、お金があったほうが有利にビジネスをスタートできるのもまた事実。

 

このように、正しそうに見える言葉にも常に裏の意味がある。自分の頭で考えることをやめてはいけない。

 

老後の生活費を若いうちから準備するという考え方はバカげていると僕は思うけれど、チャレンジをしたいときにお金が足りなくて断念するのはあまりにももったいない。お金がない状態で起業してしまうと、最初の1ヶ月からとにかく売上をあげることが絶対の目標になってしまうが、数百万円の資金があったらどんなにじっくりと腰をすえて、いろんな実験ができるか。その差はとても大きいよ。

 

ちなみに、「自分にもっとお金があったら、きっと起業する」なんていう人は、起業する気なんて全くない噓つきだと僕は思う。なら今からでも、お金を貯め始めたらいいのに、なんでしないのか?と疑ってしまう。そんな言い訳をしないためにも、できるだけ早いうちから貯金を始めるんだ。

 

ここで、お金の貯め方の話もちょっとだけしよう。

 

多くの人は給料を受け取ったら「まず使って、残った分を貯めよう」と考える。そうすると、どうなるか。給料日が近づいてくる頃には残らずお金を使ってしまっていて、結局は全く貯金などできないということになる。

 

これは、最初から考え方を間違えている。貯金をするなら、最初に「天引き」でするしかない。決まった金額を、毎月給料を受け取ったらすぐに、貯金用の口座に移す。それで残ったお金で、1ヶ月の生活をしていくんだ。

 

生活に使ったお金の残りを貯金するか、貯金したあとのお金を使って生活するか。これは同じように見えて全く違う。僕もサラリーマンの頃はこの方法で貯金をしたし、今でも稼いだうちの決まった金額は積み立てるようにしている。

 

どんなに収入が増えても、天引きでお金を貯める習慣がない人は、稼いだお金を全て使い切ってしまう。稼げば稼ぐだけ、生活レベルが上がるんだ。よい車に乗って、よい家に住んで、よいものを食べる。この「よい」には上限がない。

 

しかも一度上げた生活レベルは、下げるときに大きな苦痛を伴う。とはいっても、収入が増えても生活レベルを全く上げるな、と言いたいところだが、それも寂しい話だ。

 

ルールを決めていくらかを貯金して、残ったお金でささやかな贅沢をすればよい。

 

 

安田 修

株式会社シナジーブレイン

代表取締役

 

片桐 了

漫画家・イラストレーター

 

中学3年生の息子に贈る、学校では教わらない「お金の真実」

中学3年生の息子に贈る、学校では教わらない「お金の真実」

安田 修(おさむ)・片桐 了

Gakken

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