質問3:読者層、読者が持つ関心分野や事象について教えてください。
日経の主要読者はビジネスパーソンと個人投資家、それに就活生です。他紙との併読が多いことや、平均年収が高めであることも特徴です。
経済紙なので経済ニュースに関心がある層が読んでいるのは当然ですが、中でも「読者の損得に関わるニュース」への反響は大きいです。
例えば、「商品が値上がり・値下がりした」「政策変更で誰かが割りを食う」「このサービスを使うとコストが下がる」といった記事は問い合わせが多い傾向があります。実利的な目的で読む人が多いということでしょう。
それは記者やデスクもわかっているので、週末や夕刊の特集では「節約法」や「投資法」などを取り上げることが多いです。
そうした記事で取り上げてもらえそうな商品・サービスは、自社の担当記者だけでなく週末紙面の担当記者にも売り込むといいでしょう。
質問4:自社の媒体の特徴を聞かせてください。
日経は社内で「本紙」と呼ばれる日本経済新聞を中心に、製造業などを扱う「日経産業新聞」、サービス業などを扱う「日経MJ」、金融・証券業を扱う「日経ヴェリタス(個人投資家向け)」を展開してきました。日経産業新聞については、2024年3月末で休刊となりますが、おそらく機能は電子版に引き継がれるのでしょう。
注意したいのは、日経MJなどの専門媒体は専属の記者を抱えているわけではないということです。
デスクはローテーションですし、記者は本紙と同じ。実際、日経記者の名刺を見れば、専門媒体の記者を兼ねていることがわかります。つまり、専門媒体向けの売り込みも、本紙の記者にすることになります。
逆に本紙に書いてもらいたくて売り込んだのに、記者から「日経MJに書きます」などと言われることもあるはずです。これは、ネタが一般読者向けではないと判断されたことを意味します。
本紙に比べ発行部数が少ないのでガッカリするかもしれませんが、電子版に流れれば本紙の記事と見分けはつきません。特に、日経MJはテレビ記者が流行を紹介するコーナーのネタとして注目しているので、意外に広報・PR効果は高いのです。
メディア露出の実績がないベンチャー企業や中小企業の広報・PRなら、むしろ「専門媒体や電子版だけでいいので」と売り込むのも手です。
記者は心理的なハードルが下がって引き受けやすくなりますし、掲載されれば、日経テレコン21などの記事データベースに収録されます。「日経記者が取材して記事にしたことがある」ということで信用が得られるので、他媒体の記者も取り上げやすくなるのです。
三上 毅一
㈱ベンチャー広報
CKO(Chief Knowledge Officer)最高知識責任者
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】