地方新聞の存在について
なるほど。先ほど、地方新聞も読んでいるとおっしゃっていましたよね。現在、新聞業界はどんどん発行部数が減って、地方新聞の中には経営が苦しいところもあります。けれども、地方新聞は地域の情報をきちんとキャッチして報道しているという点から、私はとても大切な存在だと思っています。
池上:まったくその通りだと思います。例えば、宮城県仙台市に本社を置く河北新報は、東北全体の情報をカバーしていますから、東日本大震災の復興状況が現状どうなっているのか把握しやすいです。中国新聞は、広島県の核廃絶への思いや、岸田文雄首相は広島選出ですから、選挙関係の情報もチェックできます。それに、たしかに地方新聞の市場こそは縮小傾向ですが、それぞれの地域への影響力はかなりあります。広報パーソンは、見ておいたほうがいいと思います。
私も、長野県の信濃毎日新聞などは読んでいます。
池上:信濃毎日新聞は報道のレベルが非常に高いですよね。私も好きな地方紙の1つです。
海外出張時は現地の新聞も購入
そういえば、2022年の米国中間選挙の際、アメリカに長期出張されていましたよね。あのような時は、新聞はどのようにしてチェックされているのですか? 帰国後、まとめて読むのでしょうか。
池上:国外にいる時は、日本の新聞は電子版で見るようにしています。同時に、現地の紙の新聞もせっせと買っていますね。
アメリカにいた時のことをお話ししますと、小さな売店ではなかなか数が集まらないので、ニューヨークのグランド・セントラル駅まで毎日通いました。そこで、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナル、イギリスのフィナンシャル・タイムズなどを購入していました。タブロイド紙で言うと、ニューヨーク・ポストやニューヨーク・デイリーニューズもチェックしていましたね。
売り場のスタッフの方とすっかり仲良くなり「あなた、こんなに新聞を買っていたら、家が新聞だらけになるでしょう」と、からかわれることもありました。
三上 毅一
㈱ベンチャー広報
CKO(Chief Knowledge Officer)最高知識責任者
注目のセミナー情報
【相続・事業承継】10月9日(水)開催
遺す家族を揉めさせない…
「相続対策」の方法をFPが徹底解説!
【資産運用】10月12日(土)開催
〈会計士・証券アナリスト資格保有〉
お金のプロが徹底解説…大波乱相場!「NISA」で資産を守る方法
【海外不動産】10月16日(水)開催
2024年からの海外不動産投資戦略
躍進する「マレーシア・クアラルンプール」の
急成長期待エリアで勝つ方法
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】