テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、投資信託の運用状況を調査する目的で、投資信託を保有中の20歳以上の男女207名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、投資信託の運用における近年の傾向が見えてきました。
やっぱり気になるみんなの投資事情「投資信託は何種類保有している?」「毎月いくら投資に回してる?」【最新調査結果】 (※写真はイメージです/PIXTA)

3.インデックス型商品に投資している人が大半、中でも国際株式タイプに投資している人が59.9%と過半数

 

現在保有している投資信託のタイプは、1位が「インデックス型(国際株式)」で59.9%、2位が「インデックス型(国内株式)」で48.3%、3位が「バランス型」で37.2%という結果でした。

 

世界や日本の株価指数に連動するタイプの商品を保有している人が非常に多いことが分かります。また、さまざまな資産に分散投資するバランス型も人気があるようです。一方、より高い利回りを目指すアクティブ型を購入する人は限定されています。

 

前項の保有する投資信託は1個が多いという結果も踏まえると、インデックス型(国際株式)の商品1個に絞って投資信託を保有している人の姿が見えてきます。投資信託は購入する商品の種類が少なくても、一定のリスク分散が期待できることが影響しているのかもしれません。

 

4.投資信託選びで重視するポイントは、1位が「運用実績」で50.2%、2位が「コスト」で36.2%、3位が「運用方針」で30.0%

 

購入する投資信託の選ぶ際に重視するポイントについて質問したところ、最も多かったのは「運用実績」でした。割合も50.2%の過半数で2位を大きく引き離しており、過去の成績が良い商品ほど買われやすいことが推測されます。

 

なお、2位は「手数料などのコスト」で36.2%、3位は「商品の運用方針・特徴」で30.0%となっています。「人気商品だから」「推奨している人がいたから」「口コミや評判の良さ」といった選択肢よりも高い割合となっており、他人の意見を鵜呑みにするのではなく、自分で商品について調べる姿勢が伺えます。

 

5.投資信託は「インターネット記事」での情報収集が中心、「証券会社・銀行の提案」を参考にする人も多い

 

投資信託に関する情報源は「インターネット記事」が44.0%で最も多く、2位を大きく引き離しての1位となりました。2位は「証券会社・銀行の提案」で32.9%で、これも3位と大きく差が開いています。3位以下は20%前後で「経済雑誌・新聞」「SNS」「アナリストのレポート」などが続く形です。

 

インターネット記事の活用が非常に多いことからは、投資信託については、腰を据えてじっくり勉強するよりも手軽に調べようとするスタンスの人が多いのかもしれません。また、証券会社・銀行からの提案が重要な位置付けにある点も、投資信託に特徴的な現象といえそうです。