(※写真はイメージです/PIXTA)

国税庁の調査によると、正規社員の平均給与は年間523万円「令和4年分 民間給与実態統計調査」)、手取りにすると407万円ほどです。平均なので、この金額より大幅に高い層が押し上げている可能性を考えると、ピラミッド型のように低い層も大量にいることが予測されます。年間で手取り407万円、月割りにして34万円では、どのような暮らしぶりになるのでしょうか。その実態に迫ります。

家賃「13万円」だが、電気代は「2,000円」と節約

31歳、外資系企業で働く三宅さん(仮名)の貯金は100万円程度とのこと。

 

「こだわっているというわけではないのですが、部屋は良いところに住みたくて、家賃は13万円かかっています。少し高いと自分では思っています。そのかわり他は節約していて、電気代は月2,000円くらいにおさえられています。使わないコンセントは抜いているし、必要のないエリアはブレーカーまで落としています。エアコンはほぼ使いません。ちなみに、トイレは小では流しません」

 

そこまで節約するのは、老後資金を貯めるためなのでしょうか。

 

「電気代とか上下水道代とかを節約するのは、苦ではないからしているだけで、貯金は100万円程度しかありませんよ。車のローン、駐車場代・ガソリン代などの維持費が結構きついですね。洋服なんかはほとんど買わないですけど。同年代で老後のために貯めている人ってほとんどいないんじゃないかな。とりあえずNISA口座は作って少しは運用していますけど、“将来のため”というわけではないですね。少しくらいは投資を学ばないと、という気持ちでやっています」

親がオーナーの部屋に住み、悠々自適の生活

制作会社に勤務する35歳の三島さん(仮名)は、父親が所有するマンションに住んでいるため、貯金は溜まる一方だそうです。

 

「金融資産で1,200万円くらいはありますかね。株の含み益があるのでもう少し膨らんでいるかもですが。家と部屋はリフォーム済みのものを相続でもらう予定なので、自分で不動産を買う必要はないのですが、頭金入れて自分でもワンルーム投資もやってみようかなとも考えています」

 

将来への備えは盤石のようですが、どのような暮らしぶりなのでしょう。

 

「仕事は忙しいですが、楽しく働いています。とくにリモート勤務が増えたことで、自分のペースでできるようになり、効率は上がっていると感じます。両親が“孫の顔が見たい”とうるさいので探しているのですが、こっちのほうはどうもうまくいきません。出会いがないので結婚相談所にも登録してみましたが、なかなか希望通りとはいかず。長男ということで敬遠されている向きもあるかもですね、悲しいことに。差別ですよね」

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