(※写真はイメージです/PIXTA)

終活と言えば財産整理や部屋の片づけがパッと頭に浮かびますが、忘れてはいけないのがパソコンやスマホに大量に入ったデータの整理。人に見られたくないものの整理はもちろん、SNSや会員登録しているWEBサイト、ネットバンキングやネット証券のID・パスワードなども、遺された家族が困らないよう生前に整理しておく必要があります。本記事では『ふと、終活のことを考えたら最初に読む本』(日本実業出版社)から一部抜粋し、デジタル終活のポイントをご紹介します。

ログインID、パスワードの保管方法

小春 色々なSNSや会員登録しているWEBサイト、ネットバンキングやネット証券って、IDとかパスワードを設定しているわよね?

 

先生 大事なログインIDやパスワードは、なくしてしまったり忘れてしまったら大変なんです!

 

吉田 そうですよね。一大事です!本人がわからなければ遺族がわかるわけないですよね。大事なカギをなくすようなもの。

 

先生 デジタル終活では、IDやパスワードを亡くなったあとでも家族にわかるように、どう保管するのかがカギとなります。

 

小春 でも、見えるところに大事なログインパスワードを貼っておくわけにはいかないし…。

 

吉田 でも、もし自分が死んだとき、家族がログインできないと困ってしまうよ。

 

先生 キーワードは玄関の合カギ!

 

SNSやクラウドのデータに対してアクセスする権利があるのは、本人だけです。先ほど、アカウントの権利は本人だけの一身専属権だと説明しました。これらのアカウントは本人の死後、遺族が解約する流れとなります。

 

ところが、IDとパスワードがわからなければ解約ができません。亡くなった人のIDとパスワードなどのデジタルデータをどうやって見つければいいのか、多くの人にとって大問題です。

 

ほとんどの人はデジタルデータは家族間で共有せず、各々データを管理しているのが通常です。ブログ記事やSNSのページが死亡後に放置されていても、そうしたページの存在を遺族が知らなければ話は始まりません。知っていたとしても、IDとパスワードがわからなければログインして削除することはできません。

 

このような問題は、終活にはほど遠い年代の人にとっても他人事ではありません。誰しも若くして事故や病気で亡くなることがあるからです。

 

そこで、日ごろから重要なデジタルデータをワードやエクセルにまとめたり、紙に書き出したりしておくとよいでしょう。そして、いざというときには家族が探せばすぐわかるようにしておきます。玄関の合鍵を家族に預けておくのと同様、必要かつ重要な安全対策だと思います。

 

玄関の合鍵なら秘密の場所に隠し、隠し場所を家族と共有します。IDとパスワードもこれと同様に考えて、たとえばIDとパスワードの入ったUSBメモリーを封筒に入れて家の中の決めた場所にしまい、その場所を家族に教えておくようにしてもよいでしょう。

 

 

加藤 光敏(あんみつ先生)

司法書士

 

※本記事は『ふと、終活のことを考えたら最初に読む本』(日本実業出版社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

 

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