受験シーズン真っ只中。無事合格をつかみ取ることができれば、春にはゆっくりと大学生活を楽しむことができる……と思ったら、いまどきの大学生の半数以上は2年生で就職活動をスタートさせています。そこにあるのは「不安感」。よく言われる「学歴フィルター」もその一因かもしれません。そこで知っておきたいのは大学の評価。人事担当者のリアルな声を聴いてみましょう。
人事担当者に聞いた「採用したい大学」トップ5…〈東京大学>は第4位!第1位は納得のエリート大学

人事担当者が選んだ「採用したい大学」…超難関大学がズラリ

そんな就職採用試験。学生を採用する人事部は、どのような大学を好むのでしょうか。HUSTAR株式会社/「スタディチェーン」が行った『採用したい大学ランキング』をみていきましょう。

 

ランキング第5位は「東京工業大学」。大手予備校の偏差値は65ほど。理系のトップ大学のひとつとして知られ、東京医科歯科大学と合併することが決まっています。エンジニアとして採用したい企業が多いとか。

 

ランキング第4位は「東京大学」。言わずと知れた日本のトップ大学のひとつ。大手予備校の偏差値は67.5。理Ⅲとなると70を超えます。ノーベル賞受賞者を9人輩出。これは国内大学トップとなっています。研究者を採用する人事から高い評価を得ています。

 

ランキング3位は「早稲田大学」。私大の雄の一角で、大手予備校の偏差値は65~67.5。看板額のひとつである政治経済学部の経済は偏差値70。特にマスコミやメーカーへの就職が多いことでも知られています。行動力や対人スキルに長けているという評価を得ています。

 

ランキング2位は「横浜国立大学」。大手予備校の偏差値は62~65。前身の横浜師範学校は1876年の創設。論理性、多角的に物事を捉えることができる能力への評価が高いといいます。

 

そしてランキング1位は「京都大学」。大手予備校の偏差値は65~67.5で、医学部は70を超えます。創造性や独自性が高いことを評価が繋がっています。

 

人事担当者が選んだのは、国内難関大学のひとつ「京都大学」。独特な形式を有する問題が出題される入試問題からも想像されるように、その出身者は独自の創造性をあわせもっていると評判。そんな大学のカラーを人事担当者は高く評価しているようです。

 

本調査は、あくまでも人事担当者による個人的意見によるもの。この順位がダイレクトに就職採用試験を左右するものではありません。ただ傾向として、入学試験での偏差値が新卒採用時の第一印象にも影響を与えているといえそうです。

 

[参考資料]

文部科学省・厚生労働省『令和5年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)』

日本労働組合総連合会『就職差別に関する調査2023』

HUSTAR株式会社/「スタディチェーン」『採用したい大学ランキング』