厚生労働省の調査によると、給与は上がっているものの、物価上昇がそれを上回っている状況が続いています。私たちの生活は一向に良くなる気配がありません。一方で「給与が上がるだけまし」という声も。みていきましょう。
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40代の転職…給与アップは4割前後だといわれているが

夫婦共働きで年収800万円ほど。贅沢をしなければ子どもを大学に行かせることはできるし、自分たちの老後に向けての資産形成もコツコツと進めていけばいいと女性。問題は給与がほとんど上がらないという状況で、夫が定年まで働き続けることができるのか、ということ。

 

――転職するしかないのかあ

 

と女性の夫。ただこれまで転職の経験はなく、なかなか踏ん切りがつかないのだといいます。

 

厚生労働省『令和4年雇用動向調査』によると、40代の常用労働者は1,225万人。そのうち転職入職者は91万人。転職入職率は7.4%。男女別にみると、男性は40代前半で5.4%、40代後半で4.5%。対して女性は40代前半で8.6%、40代後半で8.4%。40代ミドル世代の転職は、女性のほうが“当たり前”のようです。

 

また転職後の給与の変動についてみていくと「転職により給与が増加した」は全体で38.6%、「減少した」は33.2%。40代前半では「増加」が43.9%、「減少」が26.1%、40位後半では「増加」が38.0%、「減少」が28.1%でした。

 

40代の転職はキャリアをしっかりと積んだうえでの転職なので、給与アップに繋がりやすい、という事実があるものの、4人に1人は給与ダウンとなっています。二の足を踏んでしまうのも、無理のない話かもしれません。

 

どのような決断を下すべきか、女性と夫の話し合いは続き、まだ結論は出ていないといいます。

 

[参考資料]

厚生労働省『毎月勤労統計調査 令和5年11月分結果確報』

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』

厚生労働省『令和4年雇用動向調査』