仕事から帰ってきた夫「実はうちの会社さぁ…」
厚生労働省『毎月勤労統計調査 令和5年11月分結果確報』によると、「現金給与総額」は28万9,905円、そのうち「一般労働者」は37万9,900円、パートタイム労働者は10万3,993円。いずれも前年11月と比べて増えているものの、実質賃金はマイナス2.5%。これで20ヵ月連続のマイナスとなり、物価高上昇分を超えられない厳しい状況が続いています。
そんななか、さらに大変な状況に追い込まれている人たちも。
――あまりの衝撃に腰が抜けるかと思った
そう投稿した40代女性。同い年の夫は以前働いていた会社の同期で職場結婚だったとか。小学校5年生の息子がいるそうです。
――「今夜、ちょっと話したいことがある」とお昼休みに夫からLINEが入って
先に帰っていた女性は夕飯の支度をしながら、そわそわと待っていたら、そこに夫が帰宅。そこで聞かされたのは「会社がなくなるんだ」という衝撃的な告白でした。
詳しく話を聞いていくと「夫が働いている会社が別の子会社に吸収合併される」ということで、失業するわけではないことが判明。しかし、ホッとしたのも束の間、「給与は吸収先の会社の水準になる」「役職はすべてなくなり平社員になる」「基本上司となる人は親会社からの出向でほぼ出世はない=ほとんど給与はあがらない」、結果、「給与は4割減となる」と告げられました。
このとき、夫の給与は700万円程度。つまり年収420万円ほどとなり、女性の給与と同程度になってしまうというのです。
――やりきれない気持ちでいっぱいです
厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、大卒40代前半の正社員の給与は、月収で41.8万円、年収で693.4万円。女性の夫は、ちょうど平均的な給与を得ていたと考えられます。それが一気に4割減。20代と同じくらいの水準まで給与減となるのですから、これは一大事。さらに今後も給与アップは望めないというのですから、もはや絶望でしかありません。
【年齢別・大卒正社員の平均月収/平均年収】
20~24歳:23.6万円/348.6万円
25~29歳:27.3万円/460.9万円
30~34歳:32.2万円/544.9万円
35~39歳:37.9万円/637.1万円
40~44歳:41.8万円/693.4万円
45~49歳:46.1万円/756.4万円
50~54歳:50.7万円/837.2万円
55~59歳:52.6万円/857.7万円
60~64歳:42.1万円/642.8万円